森下真紀のレビュー一覧
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論旨は、健康な歯はビジネス的・私的にも大変有益である。例を挙げればキリがないが、笑顔に自信が出る、高齢でも自分の歯で噛める喜びがある。
著者は科学的根拠(研究結果・論文)を基に正しい口腔ケアを教えている
・朝一は起床直後と朝食後に二度歯磨きした方がいいが、時間的に起床直後はうがい(口腔内の細菌を流す)し、朝食後にプラークの元となる糖分をブラッシングで落とすべき。
・キシリトール歯磨きはキシリトール含有率50%以上でないと効果がない。無論、糖類0gの製品を選定し、食後に3回噛み、極力唾液が口腔内に残るように噛む方が良い
中学生で矯正治療をしても、親知らずが原因で再度歯並びが悪くなることはある。 -
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■欧米人と日本人で歯に対する意識の差がある。
著者が英国留学中によく言われた言葉がそれを物語っている。
「日本人はなぜあんなに歯が汚いんだ?」
汚い=歯並びが悪い、口が臭い、虫歯がある、銀歯が目立つ。
「日本は歯科後進国」だと思い知らされた。
●欧米人の意識は高い(特にアメリカ)
◯中流階級以上の人は歯に当たり前にお金をかける
◯子供に矯正させるのは親の責務と考えられている。
◯歯並びの悪さは「貧しさ」の象徴とされ、歯で「育ち」を判断される。
◯アメリカ人が歯にかけるお金は日本人の6倍!
⇒歯が痛くないときからメンテナンスを徹底している。歯科治療となった時に自費診療で多くのお金がかかってし -
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最近、長年の蓄積による歯の黒ずみ、黄ばみが気になってて、今年中にホワイトニングやってみようかな〜と思ってたところ本書を発見。読んでる途中で歯医者の予約を入れました。
日本人は歯(口臭含)に関して無頓着過ぎる。相手にいかに気分良くいてもらうか・好印象を与えるかがマナーであり、その最たるものが笑顔であり歯である。
ぶっ刺さりました…。
虫歯や歯周病がQOLだけでなくいかに全身の健康に悪影響を及ぼすかや正しい歯磨きの仕方、道具の選び方まで分かりやすく書いてありました。
色々な将来の危険性について書かれていましたが、裏を返せば今から始めれば最高の将来への自己投資になる!みなさん、定期的に歯医者さ -
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ネタバレアルツハイマーと歯周病の関係はイマイチだったな。アミロイドβと歯周病の原因菌は関係なさそう。物を噛めなくなると、脳への刺激が減るって節の方が納得いく。
咀嚼筋が活発→脳神経に刺激→海馬が発達
第一期治療 顎の位置や骨格を動かす、乳歯から永久歯になるタイミング
第二期治療 歯を動かす
夜間の睡眠中に唾液が気管に入り、誤嚥性肺炎になることが多い。唾液中に混在する口腔内の細菌が肺に入り、炎症を起こす。
口内最近はウイルスが粘膜に吸着し増殖するのを助けるプロテアーゼやノイラミニダーゼを生み出し、ウイルスの感染を手助けする。
陣痛はプロスタグランジンという物質の分泌で誘発されるが、炎症性物 -
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歯のこと知っていたつもりだったが、この本を読んで改めて考えさせられた。
東京医科歯科大学を首席卒業された森下真紀さんが書かれた本。
口の中の汚れは様々な問題を起こす。
歯周病、口臭、認知症など。
特に30歳を過ぎれば歯周病に気をつける。
歯周病のはじまり。
歯垢(プラーク)は歯の表面につく白から黄色の堆積物で1mg内に1億個以上の細菌が生息。このプラーク層が厚みを増し、細菌集落を形成する。厚い層のプラーク内には空気が行き届かず、空気を嫌う歯周病原菌にとって居心地の良い場所となる。そうしてプラーク内で、病原性を増した歯周病原菌は歯と歯肉の間をぬって奥へと侵入。歯肉炎になり、歯周病へと段階を踏 -
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欧米人と日本人の歯に対する意識の違いを主題とする。
私も歯に自信がない日本人だから耳の痛い話であった。
確かに日本では歯医者とそれ以外の医者・病院を明確に区別している気がする。
欧米では、歯は身体の一部と捉えているため、見た目の美しさを追求するのに加えて、歯の健康は=身体の健康と考えている。
とりあえず今後は歯間ブラシと歯磨きを徹底して、一生自分の歯で物を食べることを目標にする。
口内環境が悪いとあらゆる病気の原因になると言うから、3か月に1回の歯科検診も欠かさない。
機会があればマウスピース矯正もトライしたい。
自分の子供には早めに矯正をして歯ブラシも徹底させようと誓う。 -
Posted by ブクログ
歯はステータスの象徴であり、米国では幼少期から歯科医院で矯正をしたりクリーニングをするのが当たり前となっていることに驚いた。
アメリカ歯周病学会の掲げたスローガンでFloss or dieとデンタルフロスの重要性を強調されていた。
歯周病の全身への影響が勉強になった。誤嚥性肺炎は災害時に大きな問題となり東日本大震災や熊本震災では歯科医師・歯科衛生士が導入された。慢性炎症の結果、インスリン作用を弱め糖尿病に、脳の炎症でアルツハイマー認知症に、よく噛むことをしない事が加わりメタボリックシンドローム、その影響で心筋梗塞や脳卒中に。
30歳からは虫歯より歯周病対策を。ホームケアに加えて、3ヶ月-6ヶ月