橋爪吉博のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
石油連盟に所属し、日本の中東石油資源確保に従事してきた著者が、エネ研移籍後分析活動を行っており、定年に当たりこれまでの知見を総括した地政学・経済学分析書。スタンダード・オイルに始まり、第一次世界大戦前にはBP、ダッチ・シェルグループなどの石油メジャーが石油価格をコントロールしていたのが、第一次オイルショックでOPECに価格決定権を譲り渡し、1985年以降のダンピングによる石油価格下落がソ連崩壊を招いたという分析は見事である。ソ連でもロシアでも石油(のちに天然ガス)のモノカルチャー経済構造を、石油を安価で圏内に供給できていたからこそのロシア経済圏であった。石油価格暴落のなかでバルト三国の独立をみ