若狭徹のレビュー一覧

  • 埴輪は語る

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    火山灰に埋もれていたおかげで大量の埴輪が良好な保存状態で残されていた群馬県の保度田古墳群、その調査に当たった若狭徹氏による埴輪解説書である本書は、同古墳群で発掘された品々の解説を序章で展開し、それを元に全国的な埴輪の分布状況、年代特定、埴輪の意義などを論じていくかなり本格的な内容となっている。予備知識なく読んだだけでは理解しづらい内容が多いため、同著者による『もっと知りたいはにわの世界』や朝日新聞出版『楽しく学べる はにわ図鑑』を読んでおくことを強くお勧めする。

    埴輪の発掘において一番重要なこととは何か。私は漠然とそれぞれの埴輪の形状的特徴や想定される年代こそ重要だと思っていたが、筆者は「発

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    2025年10月19日
  • 埴輪は語る

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    古墳(古代墳墓)ではなく、埴輪について焦点を当てた良書。埴輪について知りたい、埴輪の図録だけでは物足りない、という人の次の一冊に間違いなく推薦できる。図版も白黒ではあるが充実している。

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    2025年02月06日
  • 講談社 学習まんが 日本の歴史(1) 列島のあけぼの

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    尼で40%ポイントバックで売られてたのを機に購入。
    寺沢先生いいよね。うん。
    しかし、これ。小学生が読むにはちょっと難しい気がする。そりゃ、私が小学生の頃からは、世間の学習レベルが上がってるのかもしれないけど、んにしてもこの言葉の意味わかんのかな、小学生が。と思ってしまう箇所がありました。

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    2024年12月07日
  • 埴輪は語る

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    筆者がかかわった保渡田古墳群の保渡田八幡塚古墳から発掘された埴輪群の復元を通して、埴輪群像が王の葬送を表したのではなく生前の業績を顕彰したものであることを解説。埴輪の形式の発展、埴輪の普及の様子からヤマト王権と各地の王との関係性や地域社会の有様が読み取れることが分かった。

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    2021年07月18日
  • 講談社 学習まんが 日本の歴史(1) 列島のあけぼの

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    石器時代の事が、分かりやすくて下の部分に豆知識が書かれていて物凄く読みやすいです。ゾウと戦う時に頑張って立ち向かおうとする勇気が素晴らしいと思います。

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    2024年01月05日
  • 埴輪は語る

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    ネタバレ

    埴輪に焦点を当てた一冊です。
    埴輪にはどんなものがあって、どのような発展段階をたどり、時期が連動する前方後円墳をはじめとする「古墳」とどんな関係があるのか…
    などなど、埴輪を中心とした古墳時代の様子が
    図版多めに述べられていました。

    歴史事象は、決して簡単に鵜呑みにできるもの
    ではないことはわかっているつもりですが、
    強烈に印象的だったのは、

    「チラ見せの埴輪」でした。

    中では、肩すかしのような戦術だと言われています。きっと初めて見た人は、きっと一瞬息が止まるのではないかと思います。

    この、息が止まって、見ていられなくて、
    気持ちがブレて、たじろいでしまう。
    これが、戦術か…。と変に納

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    2023年09月23日
  • 埴輪は語る

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    3世紀頃から作られ始めた埴輪は、当初は円筒型のシンプルなものだったが、次第に複雑になり建築物を表すようになり、最終的には人物を模写したものが現れてきている.これらの流れを写真を示しながら解説している.特に人物埴輪から当時の生活様式や社会環境が読み取れるという論説は楽しめた.

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    2022年01月11日
  • 埴輪は語る

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    埴輪の意味には王位継承儀礼説、殯説、供養説、犠牲説、死後の近従説、他界説、神宴儀礼説など諸説紛々だったが、著者がこの本で述べられるとおり頌徳像説、すなわち生前の被葬者の姿を記念し讃える目的があるのは間違いないだろう。
    保渡田八幡塚古墳をはじめ豊富な事例が示されており、わかりやすいとおもう。

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    2022年01月05日