沼田英治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「岩波ジュニア新書」というレーベルがそうなのか、著者である沼田英治の文章がそうなのかは分からないが、めちゃくちゃ読みやすい。
この本みたいに学者が書いてる本は「本のテーマに沿った情報」と「著者の経験(自分語り)」の割合が大事だが、この本はそれが丁度良く、それぞれの情報がすんなり入ってくる。
プロローグが「ゴキブリから考えてみよう」という、最初からフルスロットルな感じが良い。
その後も「そもそも昆虫とは?」という教科書で習うようなところからスタートし、人間と昆虫が作り上げてきた歴史を、かなり端的にまとめているため、ファスト教養としても素晴らしい。
個人的には「マゴットセラピー」という蛆を使った -
Posted by ブクログ
あれは忘れもしない、今から41年前の出来事、東京から神戸に引っ越して初めて過ごした夏のことでした。あの、「シャーシャー」という、東京では聞いたことのない「蝉しぐれ」を体験しました。
その鳴き声がこの本の主題である「クマゼミ」であると知ったのは、数年経過してからのことでしょうか。その姿を知った時には、関西には随分大きなセミがいるものだな、と思ったものです。
この本によれば、特に著者の住まわれている大阪では、最近、クマゼミの割合が以前にも増して増えてきている様で、その原因を調査したものです。
結論から言えば、冬の温暖化や、乾燥により地面が硬くなってクマゼミの幼虫が地面に安全に潜りやすい等の理