山下裕士のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ含蓄しかない。
60年近く株式市場に立ち続けた著者の言葉には、経験に裏打ちされた洞察力が滲み出ている。
大学受験を地理で乗り切った私は、政治経済はおろか、日本史すらほとんど知識がなかった。
本書は、そんな私のなけなしの現代史の記憶を思い出させてくれた。
それと同時に、株式市場の変遷を織り交ぜた、新たな歴史が、私の脳内にアップデートされた。
日本でPERが注目され出したのが1960年代後半という記述を読み、日本の株式市場の世界標準化はかなり遅かったのだと知った。
第3部はおまけといった感じで、タイトル通りの内容は第1部・第2部に集約されている。