伝説のファンドマネジャーが見た日本株式投資100年史

伝説のファンドマネジャーが見た日本株式投資100年史

1,760円 (税込)

8pt

4.0

本書は、日本の株式投資のこれまで100年間を折々の事象とともに見ていきつつ、その大きな流れを知り、投資の視点や市場の見方を教えるのが目的だ。

著者は1960年に証券業界に入り、日本の株式市場の発展を内側から体験する中で、ファンドマネジャーとして長く活躍。
プロの投資家、アナリストたちからも尊敬を集めてきた。

その著者が、業界全体と個人の視点を織り交ぜつつ、日本の株式投資のこれまで100年を振り返り、これからを鋭く予測する。

具体的には、全体を3部に分けて構成している。

第1部は著者がじかに体験してきた証券業界の動きをオーバーラップさせながら、株式相場の知識や相場観を中心に解説。
何をよりどころにし、自分の視点が間違っていないかをどうチェックするのか、天井と底値をどう見つけるかなど、実践的なノウハウも盛り込んでいる。
またアベノミクスを「典型的な官製相場」とし、著者なりの捉え方やそこに存在する問題点などを明らかにする。

第2部は本書のメインとも呼べる部分だが、戦前、戦後、高度成長、バブルとその崩壊、そしてその後の相場まで、100年あまりの歴史を振り返る。
特に、証券界おいてバブルはどこに問題があったのか、当時の海外投資家の目に日本の株式狂乱はどのように映っていたのかといった点を、実体験を通して解説できるのは著者ならではだろう。

最後の第3部は、まだ無名だったマキタや任天堂、ファナックなど、著者が証券アナリストとして実際に訪ねてきた企業の当時の様子を振り返っていく。
それらを通して、会社の経営や成長性をどんな点から分析し、読むのかを解きほぐすのが趣旨である。

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伝説のファンドマネジャーが見た日本株式投資100年史 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年09月10日

    専門用語が多く、スラスラ読むのはそれなりの知識量がないと難解である。しかし、証券取引を本業としてされてる方がこれだけのことを知っておられることに感動した。

    0

    Posted by ブクログ 2020年06月01日

    タイトル通り日本株式投資の過去の歴史を振り返りながら、高度経済成長期以降の日本企業の個別銘柄に関して振り返りを実施している本
    確かに日本株式は今は成長率はそこまで認められないが、過去の歴史を学ぶ事で今後に通じるものがあるかもしれない。
    予備知識としてこういった本でのインプットは重要だと思いますが、現...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年01月03日

    含蓄しかない。
    60年近く株式市場に立ち続けた著者の言葉には、経験に裏打ちされた洞察力が滲み出ている。

    大学受験を地理で乗り切った私は、政治経済はおろか、日本史すらほとんど知識がなかった。

    本書は、そんな私のなけなしの現代史の記憶を思い出させてくれた。

    それと同時に、株式市場の変遷を織り交ぜた...続きを読む

    0

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