小川善照のレビュー一覧

  • 香港デモ戦記
    日本のニュースでも度々取り上げられた香港のデモ映像。座り込みや時には警官との激しい乱闘シーンも流れ、背景を理解しない人から見たら、中国の体制に組み込まれる事への反発なんだろうな、程度にしか考えていなかった。歴史で学んだように香港はアヘン戦争でのイギリスの勝利により同国植民地となった後、太平洋戦争では...続きを読む
  • 香港デモ戦記
    雨傘運動から、2019年のデモまで、フラットな目線で取材されているように読めた。戦いの終わりは見えないが、まずは事実と背景がしっかりと理解されることから日本側の関わりは始まると思う
  • 香港デモ戦記
    2020年10月に読んだが、現時点で体系的に得られる最新の香港:中国における一国一制度に向けた、容赦ない力ずくの動き、それに対する香港人・中国本土寄りの人々との軋轢等も知ることが出来た。
    日本初の「オタク」文化が、こんな所にまで影響し、巨大な力を発揮する支えの一部になっているとは面白い。
  • 香港デモ戦記
    手に取ったのは可決された翌日だった。
    市民にも警察にもそれぞれの思いがあって、自由を求めていた。
    市民たちのもどかしく命がけの活動が報われることを祈っています。
    何かできることがあれば応援したい。
  • 香港デモ戦記
    どこまでも/逃げよ逃げのびよ/いつの日か/草、はびこり/砂、城を覆う//

    にぎわいし/かの別天地/今は無し/愚かな風に/港の香ぞ散る//

    『「獄」という字—両側は「犬」で 真ん中は「言葉」だ /中国の牢獄は人間ではなく言論を監禁するものなのだ』(陳 邁平、翰光著「亡命 遥かなり天安門」より)//...続きを読む
  • 香港デモ戦記
    香港デモ、と聞いて思い描くのはテレビで見たとてつもないくらい大勢の人が集まっている光景。とTBSラジオ.荻上チキ Session-22で扱ってたな。程度の知識だったけど、たまたま書店でこの本の表紙を見たときに「あ、読みたい」と思った
    特に時期的にアメリカでもBLMが叫ばれた頃だったのが引き金だったの...続きを読む
  • 香港デモ戦記
    23年前の香港返還、返還式典の中継をテレビで視ていた。その時は香港のパワーで中国の民主化が、緩やかで共産党の独裁は揺るがないにしろ、進むのではないか、と仄かに期待もしていたが、今は中国のパワーが香港を飲み込もうとしている。

    帝国主義の遺物が姿を消すのは本来喜ぶべき事なのだが、今の香港を見るとあのま...続きを読む
  • 香港デモ戦記
    著者の小川善照(1969年~)は、東洋大学大学院修了のフリージャーナリスト。『我思うゆえに我あり 死刑囚・山地悠紀夫の二度の殺人』で小学館ノンフィクション大賞(優秀賞)を受賞している。
    香港では、1997年の英国からの返還以降、返還時に中国が高度な自治を保障した「一国二制度」を守るために断続的に抗議...続きを読む
  • 香港デモ戦記
    若者が政治に関心を持たないのは、国政が上手くいっているからであって、問題とは思わない。こうしたニュアンスが我が国の党首討論で発言されたが、私も基本的には同感だ。民主主義を維持するために、若者が立ち上がる。しかし、実際には、若者は選挙にいかない。別に矛盾している訳ではない。いつでも政治を変えられるとい...続きを読む