野尻克己のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ自死した息子と残された家族の苦悩と葛藤。
小説初執筆。
ひきこもりの浩一が首を吊り、その現場を発見し、ショックで記憶喪失になってしまった母・悠子。
父・幸男と娘・富美は、浩一がひきこもりを脱し、アルゼンチンで働いていると嘘をついてしまう。
息子に対し、向き合ってこなかった父、兄を好きでありながら、自分の理想の兄から離れていく兄に憤りを覚えていた富美、浩一を心の底から愛している悠子。
母の記憶が戻る時、家族の心情が爆発する。
残された者は生きなければならない、その苦悩と葛藤、創生を描く。
脚本家らしい書き方というか、つながりが「んっ?」と思う部分あり、イマイチ乗らなかった部分も。