エルザマルポのレビュー一覧

  • 念入りに殺された男

    Posted by ブクログ

    著名な作家を殺害してしまった女が、罪から逃れるため作家のアシスタントを装いながら、自分以外のもっともらしい犯人と動機を探すために調査する話。着想が斬新で、また主人公の追われる者としての心理にも重きをおいたサスペンスとしても魅力的だった。あとがきによると続編を執筆中らしいので楽しみです。


    0
    2021年11月21日
  • 念入りに殺された男

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    フランスのミステリー。新聞の書評で知り読みました。主人公が犯人。強姦されそうになり相手を殺害。自首すれば自分も家族も不幸なると考え、被害者が当然別の場所で殺され、死体が出てこないのも世間が納得する状況を何とか作り出そうとする。強姦しようとした被害者は著名な作家で、SNSをやっていたので、作家が生きているかのように、Twitterに投稿し、電子メールを親しい人に送る。主人公は小説家の秘書になりすまし、小説家に親しい人に接近する。
    人は周囲からどのように見られるかについて気になるが、別人格になりすます事で主人公が殻を破っていく過程がこの本の醍醐味です!地味な女性が異性を引きつける女性に変身するとい

    0
    2021年03月15日
  • 念入りに殺された男

    Posted by ブクログ

    かなりな周到さで、アレックスもれっきとしたソシオパスですね。どうなるんだろうと思いましたが、うまくいくもんなんですね。本当のレオが現れたら一気に崩れ落ちるような気はするのですが。

    0
    2020年07月29日
  • 念入りに殺された男

    Posted by ブクログ

    設定は面白い。ただ無理があるなあと随所で感じました。指紋認証ってそんな感じ?とか。実際その通りなのかもしれないけどそういう細かいところもなりすましの面白さ・リアリティをだすところかなと。フランス人の名前は男女が分かりにくかったです。

    0
    2024年04月28日
  • 念入りに殺された男

    Posted by ブクログ

    プロットは面白い。襲われ男を殺してしまったが、過去の犯歴でいくら正当防衛とはいえ情状酌量は望めないと判断した主婦。そんな彼女は作家崩れの知恵を働かせてその罪を他者に負わせようと奮闘する。結末が気になり一気に読んだ。
    そんな都合よくいくか!な場面もあるが、昨今の人類総SNS時代、起こり得る話でもあると思った。

    0
    2024年02月26日
  • 念入りに殺された男

    Posted by ブクログ

    フランスのミステリ。
    興味を引くタイトル通り、着想が面白い。

    フランスの田舎町に住むアレックスは、家族とは睦まじく暮らしているが、人中に出ることのない内気な女性。
    小説家を目指していたが、今はほぼ諦めていました。
    家族と営む民宿に、思いがけなく有名作家のシャルル・ベリエが滞在することに。
    お忍びで作品を完成させたいというのだ。
    気さくで話し上手なベリエは家族を魅了するが、アレックスは次第に圧迫感を覚える。
    ある晩、ベリエに襲われて、抵抗した勢いで殺してしまったアレックスは‥

    この宿に来ることを誰にも教えていなかったベリエ。
    複雑な性格で、勝手な行動も多かったため、隠蔽できるのではないかとア

    0
    2021年10月13日
  • 念入りに殺された男

    Posted by ブクログ

    着想のフレンチミステリ。まさに。

    アレックス一家の営むペンションに訪れた有名作家ベリエ。
    その屈託のなさで家族にあっという間に馴染み溶け込んでいたかと思えば、その裏では自身の新作の題材に家族のイメージを勝手に使ってしまうあざとい男。

    あげくの果てに、アレックスのサプライズ誕生日パーティーの夜にアレックスに言い寄り襲い掛かる。
    アレックスは抵抗する中でベリエを殺してしまう。

    そこからが真骨頂。
    単純な隠ぺい、逃避、しら切りではなく、他の誰かに罪をなすりつけようとベリエのアシスタントに成りすまし、関係者から候補者探し。

    いかにも素人めいた手口や無理のある偽装工作、結末への舵切りには改良の余

    0
    2021年06月13日
  • 念入りに殺された男

    Posted by ブクログ

    いつ、どこから破綻するのかとハラハラしながら読んだ。意外な展開な気もするし、でも予定調和な気もするという不思議な感じ。

    にしても斬新な設定というかアイデアだなと思いながら読んだあと、訳者あとがきで、それがフランス文学の特徴みたいなことが書かれていて得心した。

    0
    2021年01月20日
  • 念入りに殺された男

    Posted by ブクログ

    小説家になる夢を叶えられなかった主婦がひょんなきっかけから高名な作家に成り代わる過程で新たな人格を表出させて完全犯罪が遂に成就するのだが、主人公は何事もなかったかのように元の生活に戻れるものだろうかという疑問を持たせたまま物語は終わる‥‥ と思いきや、作者は続編を用意しているらしい。生まれ変わったここから先の主人公の運命の
    方がより興味深い物語になるのではないかと期待してしまう。

    0
    2021年01月06日
  • 念入りに殺された男

    Posted by ブクログ

    題名に惹かれて読んだが、他人の人生を送る女性、というなんとなくありがちな話だったし、結末というか問題の解決策も尻すぼみな感じがする。

    本国ではシリーズ化されるというが。

    0
    2020年09月17日
  • 念入りに殺された男

    Posted by ブクログ

     書評家筋で評価が良さそうだったので読んでみたが、珍しくぼくの予想は裏切られ、惨憺たる読後感に終わった一冊。

     出だしこそ、小説家志望の女性とその家族、そこにお忍びで訪れる有名作家という、文学の香りを散りばめたシチュエーションが素敵であり、本好きの読者は即刻物語の重厚さに引き込まれると思う。

     しかし、いざ事件が起こり、その結果をノワール風に展開する段になると、あまりの力技的プロットにその時点からついてゆきにくくなってしまった。文学的な手段を用いてゆくにしても、スタート時ほど表現として入れ込んでくれないのが残念である。

     次にヒロイン造形について難があり過ぎるとも思える。いくら追い詰めら

    0
    2020年08月01日
  • 念入りに殺された男

    Posted by ブクログ

    どんな結末になるんだろう!!!??と一気読みして、ふむふむなるほどな、と。

    ネタバレしたらそれこそ念入りに殺されそうだから口を閉ざすけれど、これは賛否がわかれそう。

    わたしはしたたかな女は嫌いじゃないので、いいと思います!

    0
    2020年07月17日