ジョー・コットリルのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ本編とあとがきから抜粋
つらいときや、そんなに楽しくない時は、
素直に選択肢その1を選ぼう
私たちはみんな作り笑いを浮かべている
それは選択肢その2
でも常に忘れないでいよう
いつだって、選択肢その1を選ぶことはできるんだって
ちょっとしたことで大きく凹んでしまうことがある。
→大人になって経験が増えればそんなことも言えるが、大人への階段を登り始めたばかりの人たちにとっては、どんな悩みもきっと一大事。
解決策として
書くこと。それは文章でも詩、物語、漫画、絵など。
目を背けようとしていた悩みと嫌でも正面から向き合わざる得なくなり、それによって問題に解決策が見えてくることもある。
おそ -
Posted by ブクログ
ママとふたりで暮らす11歳のジェリーは、大柄で強く、スポーツも万能。モノマネが得意で人を笑わせることが大好き。学校で開催されるKファクターという発表会にモノマネで出場して優勝を狙っているが、密かに、自分自身の体型や人目に傷ついていた。彼女は、お調子者のキャラを演じるために、傷ついた心は表に出さず、「秘密のノート」に詩として書き連ねていた。ママから紹介されたママの新しいボーイフレンドは、以前カフェで相席した楽しいギタリスト レノンで、彼といると、ママもジェリーも自然体でくつろげた。彼女はレノンに秘密のノートを見せ、彼はそのセンスに感嘆し、曲に仕立てたいと申し出る。Kファクターのクラスオーディショ
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Posted by ブクログ
『レモンの図書室』は良かったので、読んでみた。表紙はちょっと可愛すぎかなと思う。
今回もクラスメイトの男の子の名字は「マツナガ」、主人公の親友はインド系と黒人で、今どきの児童書らしい。
主人公の母は化粧品の卸売業を個人で行いながら娘を育てていて、これも今どきのシングルマザーという感じ。
しかし美人で事業の才能もあるこの母がモラハラの父(主人公の祖父)に育てられたため、自己肯定感が低く、それ故モラハラ気味の彼氏と付き合ってしまうことを繰り返している。
主人公は太っているがそれを自虐的ネタにして笑いをとっている。人前では底抜けに明るい人気者だが、心は深く傷ついている。
しかし、自分が物真似をするこ -
Posted by ブクログ
みんなを笑わせることが好きな11才のジェリーは、いつでも明るいからからかわれても平気と思われている。けれど本当は傷ついているのだ。特に太めの体のこと。
そんな本心は、ママにも親友たちにも隠して秘密のノートに詩にして書いていた。
ママの新しいBFレノン に秘密のノートを見せたことをきっかけにして、明るさで隠していた心の叫びを人に伝える勇気を持つことができた。
抑圧的で偏見の固まりのおじいちゃんに間違いを指摘できるジェリーの強さに拍手。
ママもジェリーから勇気をもらい、父親にやっとNOを言えた。レノンという理解者を得て、ママもジェリーも変わっていく。
理解者がいると、人は勇気と自信が持てるのだろう