上谷さくらのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ著者は、犯罪被害者代理人の役割とは単なる法的手続きの代行ではなく、被害者の「心の回復」を支える伴走者であると主張している。
本書は、従来の「被告人の権利」中心の司法制度において、被害者が置き去りにされてきた構造的な問題を指摘している。
著者は、被害者参加制度の活用こそが、司法の「正義」と被害者の「納得」のギャップを埋めるための重要な手段であると結論づける。
本書は、性犯罪被害者や遺族にとって、金銭的賠償の請求は「汚いこと」ではなく、正当な権利回復の手段であると強調している。
著者は、メディア報道が「凶器(二次被害)」にも「武器(世論喚起)」にもなり得るため、代理人による戦略的なコントロ -
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1番ダメなのは【無知・知らないまま】であること。
少しでも何か知ってたら、何とかなることもある。似たような事例に出会ったときに、救われることもある。
自分とは関係ないと思ってても、大事な人が何かあった時にちょっとでも助けになる事があるかもしれない。
沢山の事例と共に知らなかったことがいっぱい知れてめちゃくちゃ勉強になった。
昔に比べたら格段に生きやすくなっただろう女性社会。でも、生きやすくなった…ではなく、みんな平等に生きれる社会にならないとあかん。
女性ってだけで、権利が無かったり、目標を低くせなあかんかったり、泣き寝入りせなあかんなんて間違いまくってる。
もっともっと変わっていく為には -
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犯罪被害者代理人の弁護士の方の話。
印象的だったのは、憲法には被害者に関する条文はないことや刑事訴訟法に少しだけ被害者に関する文が最近になって明記されたこと、
被疑者や被告人の権利を守ることに重きを置かれていて被害者は置き去りということを初めて知った。
何より、性被害は泣きれ入りすることが多い一方、警察での実況見分でのフラッシュバックするようなことなど被害者の精神的負担が大きいこと、被害を警察以外に相談場所の認知度の低さがある。
「性犯罪は、魂の殺人」
この言葉が、とてもしっくりくる。
性被害に遭われた方が被疑者が起訴されるまでとても長い時間を要すること、被害者の精神的・肉体的負担が多い -
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〇いざというときのための法律本って、1冊は棚に持っておきたいですよね??ならぜひこの本をオススメ!
現役の弁護士さんが、実際の相談事例や最近のトレンドワードを中心に「こんなときどうする?!」をまとめた、かなりライトな法律本だ。
わたしが面白かったと思うのは、
・p29逮捕された後の流れ
(略式起訴で罰金、ってそんな中途半端な判決はまかりならん!なんて思ってましたが、流れを見て正当な手続きだとみて納得。)
・どこからが不倫なのか、法律的な境界線は
・万引きによる被害額って商品の代金だけ?
いずれも、ふと頭には浮かぶけどなかなか普段解決しない疑問じゃないでしょうか?
最初、この本を手に取っ -
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女性がまきこまれがちなトラブルに関する法律知識が各種紹介されている
一般的な事ばかりなので、法律知識としての新たな知見はなかった
ただ、そもそもの法律の役割というかを考える切っ掛けにはなったかな
法律では「禁止」はしてないんだよね
「~~したものは~~に処する」という罰をもって抑止してるわけだけれども、その罰を受け入れるんだったらやってもいいという解釈も成り立つわけで
その処罰が行為の影響と釣り合いが取れているかはちょっと疑問
中にはもっと重くてもいいと思うようなものもあるよなー
わかりやすい例で言えば、一人殺しても有期刑かせいぜい無期刑ぐらいで、そうそう死刑判決は出ないわけで
犯罪によ -
Posted by ブクログ
ネタバレたしかに初心者向けで分かりやすく、かわいらしいイラストもついているのだけれど、ちょっと電車で読むには不向きだった。もちろん、私が自意識過剰で「もうおとめでもなかろう」という気持ちがあるから、堂々と本を開くの躊躇したのもあるのだけれど。
人生にはいろいろなトラブルに巻き込まれることはあるだろう。そのトラブルに巻き込まれたときに、ここに書かれている内容を思い出せるのだろうか。
私はかつて法律を学んだことがある。ここに書かれている内容は、かつて学んだ知識で、おぼろげではあるが、なんとなく分かる。もちろん知らなかったことだってあったし(ワンストップ支援センターなどは初めて知った)、法律が改正されて