五井健太郎のレビュー一覧

  • 暗黒の啓蒙書

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    ネタバレ

    ニックランドは民主主義社会に進歩的なものが隆盛になり、右派は今後もリベラルによって衰えていくだろうとして、右派に、新反動主義というネオナチとは一線を画すと同時に差別的な思想を提示し、少数派のリバリタリアンたちには声というアプローチではなく、民主主義から出口〈exit〉し、コーポレーションのような新官房学的な一部の人たちによる会社のような政治をさせる(アメリカの憲法には民主主義がなく創始者たちは民主主義に反対していたことを含みながら)というヒントを与えた(それが、ピーターティールのやっていることだが)。この書を読まずして現在のアメリカ社会への理解は難しいであろう。また、現時点はここまでに留めてお

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    2022年01月29日
  • 暗黒の啓蒙書

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    行きすぎた平等主義と民主主義は再考に値すると思った。生物学的多様性を笠にして、人種主義的な言説を推し進めて行くことと、事実としての生物学的多様性を峻別することが重要になってくる。
    生物学的多様性だけではなく、文化的、歴史的多様性もある。それら複数の差異をひとまとめに扱うことは不可能であるのは確かだろう。

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    2025年05月18日
  • 暗黒の啓蒙書

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    どの辺が「暗黒(dark)」なのかわからず・・・。
    訳者解説の人間にとって真の暗黒なものであるウイルスが猛威を振るう中、『あらゆる統治は退けられるべきなのだとこの世界そのものからでていくのだと、いったいなぜいえないのだろう。』という言葉に非常に説得力を感じた。

    ピーター・ティールも自らがマジョリティ、エスタブリッシュメントで、資本主義の勝ち組にすぎないからこそ、リバタリアンからトランプ支持に回ってしまったとただただ自己の存在を最大化したいだけのチンケな様に思えてしまう。

    とはいえ、加速主義の思考プロセスは学んでいく必要は強く感じる。

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    2022年04月08日