暗黒の啓蒙書

暗黒の啓蒙書

民主主義と平等主義の欺瞞を暴け。
資本主義を加速せよ。

民主主義を棄て去り、資本主義を極限まで推し進め、
この世界から〈イグジット〉するのでなければ、真の自由は獲得できない――。
“現代思想の黒いカリスマ”が放つ、禁断の書。

* * *

「声などどこにもない、ただ自由な出口だけがある。」

近代の啓蒙のプロセスを嘲笑い、民主主義的かつ平等主義的な価値観をも転倒せんとするニック・ランドの「暗黒啓蒙(The Dark Enlightenment)」は、ピーター・ティールやカーティス・ヤーヴィンらリバタリアン起業家たちが主導する「新反動主義」に理論的フレームを与え、哲学の最新潮流である「思弁的転回」や「加速主義」、そして「オルタナ右翼」へのインスピレーションをも喚起しつづけてきた。
果たしてそれは、人類の進歩的プロセスを否認する反動主義であり、野蛮な人種主義にすぎないのか。それとも、来たるべき未来を照らすオルタナティヴな光源なのか――。

* * *

[目次]
序文 『暗黒の啓蒙書』への「入口」 木澤佐登志
Part 1 新反動主義者は出口(イグジット)へ向かう
Part 2 歴史の描く弧は長い、だがそれはかならず、ゾンビ・アポカリプスへと向かっていく
Part 3
Part 4 ふたたび破滅へと向かっていく白色人種
Part 4a 人種にかんする恐怖をめぐるいくつかの副次的脱線
Part 4b 厄介な者たちの発言
Part 4c 〈クラッカー・ファクトリー〉
Part 4d 奇妙な結婚
Part 4e 暗号に横断された歴史
Part 4f 生物工学的な地平へのアプローチ
訳者解説 なにから離脱するべきか 五井健太郎

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暗黒の啓蒙書 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2022年04月08日

    どの辺が「暗黒(dark)」なのかわからず・・・。
    訳者解説の人間にとって真の暗黒なものであるウイルスが猛威を振るう中、『あらゆる統治は退けられるべきなのだとこの世界そのものからでていくのだと、いったいなぜいえないのだろう。』という言葉に非常に説得力を感じた。

    ピーター・ティールも自らがマジョリテ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年01月29日

    ニックランドは民主主義社会に進歩的なものが隆盛になり、右派は今後もリベラルによって衰えていくだろうとして、右派に、新反動主義というネオナチとは一線を画すと同時に差別的な思想を提示し、少数派のリバリタリアンたちには声というアプローチではなく、民主主義から出口〈exit〉し、コーポレーションのような新官...続きを読む

    0

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