鈴木忠のレビュー一覧

  • クマムシ?!-小さな怪物

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    鈴木忠
    1960年愛知県生まれ。名古屋大学では昆虫変態に関する生理・生化学を学び、1988年同大学院を単位取得退学後、浜松医科大学で糖脂質に関する研究に従事。1991年より慶應義塾大学医学部生物学教室で昆虫の精子形成を研究し、1998年に金沢大学大学院自然科学研究科より学位取得。2000年、クマムシの世界にはまる。2005年より1年間、コペンハーゲン大学動物学博物館で海産クマムシの卵形成を研究

    クマムシ?!-小さな怪物 (岩波科学ライブラリー)
    by 鈴木 忠
    小さいムシである。ただし昆虫ではないし、節足動物でもない。顕微鏡を使って観察しなければ、ほんの小さなケシ粒にしか見えない。

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    2023年07月28日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    読みながらうちの駐車場や塀のコケのなかにもクマムシがいるのかも、さらに樽状になったやつが風に吹かれて花粉みたいに鼻に入ってきてるのかもしれないと思った
    宇宙空間に投げ出されても生きてるやつがいるのすごすぎる

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    2023年01月19日
  • クマムシ調査隊,南極を行く!

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    クマムシという微生物の研究者が南極へ行った時の日誌のような本だった。

    まず、参照図が「参照」と同じページに表示されているので、見やすい。
    時々登場する小学生の娘さんへのメールが、なんだか日常の私たちとの架け橋になり、良い。
    ラングホブデの地図は地名がざくろ池、雪鳥小屋、四つ池谷となんだかファンタジックでワクワクした。
    生物の研究者らしく、鳥の名前にも詳しい。
    毎日の天気や食事の内容まで書いてある。
    遠い南極に想いを馳せることができる本だった。

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    2019年12月20日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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     コペンハーゲン大学動物学博物館で、海産クマムシの卵形成を研究(2005年当時)をしている著者による、日本初の、日本語で書かれた一般向けのクマムシ本。

     クマムシといえば、乾燥状態でクリプトビオシス(乾眠)と呼ばれる状態になり、乾燥、凍結、真空、高圧、放射線にも負けない強い子であるという話ばかりが世間に都市伝説のごとく流布しているが、どういうことなのか。
    「4 クマムシはすごいのか」の章で、学者さんならではの、必要以上に正確を期した文体でその疑問について答えてくれている。

     しかしまあ、クマムシとは不思議な生き物です。
     オニクマムシの飼育・観察、産卵の様子などが、顕微鏡写真等で紹介されて

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    2014年10月21日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    親しみやすく読みやすい文章で最後まで楽しく読めた良書。
    クマムシについて深く詳細に掘り下げて書くというよりも、クマムシの魅力を書くという感じなので、クマムシについて知りたいけれど難しい話は苦手という方にもお薦めです。

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    2013年08月15日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    面白すぎて、読みかけで電車降りるのが嫌で会社さぼりたくなる。そして、図版の充実がすばらしい。クマムシへの愛が溢れた可笑しな記述もたくさん。。

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    2013年02月18日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    テクテクと苔の葉の隙間を歩く小ちゃいクマムシの姿…信じられないぐらい厳しい環境(乾燥・高熱・極寒・放射線ほか)に耐え、しかもカワイイという…もう最強の生き物ですね(^-^)。明日からは、道ばたの苔を見る目が変わりそうです。

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    2009年11月19日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    テレビの動物奇想○外で見てからというもの、ムスコが夢中になっているクマムシ。本が出たので買ってみた。ムスコは読めないけど、中の写真や図版は興味深々。肉眼では見えないけれど、かわいい変な奴らがその辺にいると思うとなんか楽しい気分になってしまう。顕微鏡を買ってクマムシ見てみたいなぁ。

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    2009年10月07日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    高温でも低温でも、放射線でもしなない生物がいる・・・・・・以前から興味があったが、その割りにそんな変な生物の情報は少なく気になっていた。その特殊なところもきちんと書いてあって入門書としてはすごく良い本だと思う。クマムシを知らない人には勧められる。

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    2009年10月04日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    一気に読んだ!
    学者の本は愛情が入っていると読んでいて気持ちがいい。
    この本もそんな感じ。
    人にススメたくなる本だった。
    いろんな場所にいろんな生物が居ると思うとさみしくないなー。

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    2009年10月04日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    タイトルだけで手に取った中古本でした。

    刊行時期を見るに、クマムシがやたら流行る寸前くらいかなぁと思いましたが、どうなんでしょう?

    今となっては大分古い情報もあるかもしれませんが、当時点で解明、または推測されるクマムシの生態や姿、分類学、形態学的なポジション、そしてそれぞれの研究が広く、専門的な人間でなくてもとっつきやすいという意味で浅く、本全体から「クマムシかわいい」が伝わってくるようであり、でも学者としての本分も忘れない。クマムシへの愛が詰まった1冊です。

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    2018年11月08日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    ある本によると、絶対0度でも、摂氏80度でも死なず、湿度0%でも平気。宇宙空間に裸で放り出されても地球に帰還できれば、復活するなどと、ほぼ信じられないくらい、クマムシは不死身らしい。信じられないのでこの本を読んでみたが、これらの逸話はどうやら都市伝説のようなもので、この様な現象をおこすためには、かなり強い条件が必要であるらしい。強い条件とは、「ゆっくり乾燥させること」。この条件を潜り抜けたクマムシは、生きたままミイラとなり、かなりの環境負荷でものりこえ、水をかければ復活できる。ただし、この機能はある特定の種類のみ。全種類のクマムシのフィーチャーではありません。ちなみにクマムシは、クマムシのみで

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    2018年10月23日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    「岩波科学シリーズ」このシリーズ面白いです。といっても2冊しか読んでいませんが…
    クマのような動物が歩いて見える1ミリにも足らない小さな生物です。この生物の飼育と観察の面白さを伝えてくれる本です。

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    2018年02月23日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    興味深かった点。
    「クマムシの性」基本的に両性生殖でありながら、単為生殖も可能。オスはなんの為に存在するのか?
    「分子vs形態」これまでは生き物の形態で系樹形が考えられてきたが、近年ではDNAの塩基配列に基づく系統推定が進んでいる。例えば「脱皮動物」という分類もある。意外なところに意外な近親者がいることが今後わかるのだろう。

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    2017年02月25日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    最強生物と言われるクマムシの真実について、現在わかっていることを文献を示しながら解説する。あまりに専門的内容や数式はなく、素人も楽しく読める。
    クマムシはよく知らない人でも、高温にも低温にも乾燥にも、放射能にさえ耐えると知っているが、そこを煽ったりはせず、ワムシだってかなりの蘇生力がある、確かに蘇生するが、その後クマムシが健康に長生きできたかが重要で、蘇生してもすぐ死んでしまっては意味がないと書いている。もっともだ。
    文章から溢れ出すクマムシに対する愛に、心温まる。岩波科学ライブラリーは、時々とてつもなく面白いものがある。それはもちろん文章の巧さもあるが、なにより学者としての飽くなき探究心と、

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    2016年07月11日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    クマムシって聞いたことがありますか?私は子供の学校で科学部の生徒が発表しているので知りました。乾燥した環境にも耐え、真空中、放射線、電子レンジでチンしても生き延びるという伝説(?)の怪物です。

    実際は大きさ0.2mm程度のシャープペンの芯の先よりも小さな生き物。雨どいや、建物に付着した苔、淡水ばかりではなく、海にも生息している小さな生き物です。乾燥した状態では「乾眠」という体の水分を極力落とし、体内に特殊な糖質を蓄積して、生命としての代謝をおとして活動休止状態(クリプトピオシス)に入ります。

    極め詰めは水をかけると元の状態に戻り活動を開始します。小学校のころ、子供たちの間で人気のあった、シ

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    2014年05月06日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    緩歩動物門に属する体調1mmに満たない
    クマムシの観察記録。なぜかどんどん
    可愛く見えてくるのが不思議。

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    2013年03月23日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    息子の運動会に行った時のこと。

    私が生物の研究をしているときいた小学生の息子の友人が

    「クマムシってすごいんだぞ」と お弁当をたべている私にいってきた。

    「最強のクマムシはブラジルにいるんだ。」

    「放射線をあててもしなないんだ。」

    「でも攻撃力はないんだ」

    まるでポケモン図鑑でもみてきたようにうれしそうに話しかけてくれた。

    私のクマムシの知識もホイタッカーの5つの王国から得ただけなので小学生と似たり寄ったりだった。

    そこで本書をよんだのだが、しなない 伝説の淵源をたどったり実際に
    成長と生残をはかったり 著者が興奮しながら知識を得ていった過程がわかる上にクマムシの生き方が非常に

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    2011年06月03日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    [ 内容 ]
    乾燥すると樽型に変身!
    真空、高温、高圧、放射線にも耐え、レンジでチンしても平気。
    120年間水なしでも生き続ける生物がいる―?
    それは体長1mm以下の微小な生物・クマムシ。
    不死身伝説の真偽、18世紀からの研究の歴史、試行錯誤で飼育する笑いと苦労の物語など、生物研究のオモシロさ満載。
    身近なクマムシの観察方法や、ファン必見の図版も多数掲載。

    [ 目次 ]
    1 クマムシってなに?(クマムシってムシ?;どんなムシか ほか)
    2 オニクマムシの生活史(コケのすき間をのぞく;クマムシを飼いたい! ほか)
    3 クマムシ伝説の歴史(研究の幕開け;死と復活 ほか)
    4 クマムシはすごいのか

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    2010年06月06日
  • クマムシ?!-小さな怪物

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    こいつはすごい!かわいい!不思議な生物クマムシ。真空乾燥されても、電子レンジでチンしても死にません。不死鳥ならぬ、不死虫なのか。

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    2009年10月04日