山田剛志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
会社法を専門とする研究者(大学教授)であり、かつ弁護士業務も行っている著者による一冊。タイトルは刺激的だが、内容としてはむしろ副題になっている「産学共同研究の失敗学」が正確であろう。
20数年前の小泉政権時代頃から始まった大学法人化で加速した産学連携・産学共同研究。本書ではその産学共同研究に関連し、弁護士としての著者自身に相談のあった具体的案件をモデルとして、大きく3つに分かれる各章にまとめられています。何も知らない大学教員が産学共同研究において気を付けるべき注意点を指摘しつつ、現状の日本における産学共同研究のシステムの問題点に警鐘を鳴らしている。各章の最後にはまとめと提言もまとめられていてと