1940年代に書かれた本を、現代にあわせて、ジュニア版として書き直した作品。
細菌兵器の研究でできた最悪の新型ウイルスのパンデミックにより、人類は絶滅。たった1万人生き残った南極基地の人々が、人類の存亡に立ち向かう物語。
本当に人間は愚かで、自分が生きている間に何事もなく平穏に過ごせるだろうか、などと思う。
第二の滅亡の危機。
絶望感。
作者(小松左京)は人間の努力、希望、協力、あきらめない力への願いをこめてこの物語を書いたという。
人間の理性と良心、優しさや賢さへの信頼が、この物語の深いところにあります。
作者の願いが伝わるように…