外山美樹のレビュー一覧
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あまり体系的な本ではないが、パフォーマンスに関して心理学の知見を詰め込んだ一冊です。
自分用のメモです。
目標設定:目標マップはヒエラルキー状、互いに関連しあう、達成できそうにない目標をきっちり諦める
目標実行:意識と無意識の思考回路、「自我枯渇理論」、目標意図より実行意図は重要(こんな状況になったらこうする)、意志の力に頼らず自動化しよう
フィードバック:「フィードバック産出依存性」、過剰フィードバックは自己フィードバックを阻害し、かえてパフォーマンスを低下させる、自己評価を活用する、重要な目標は「to-go条件」を想像する、重要ではない目標は「to-date条件」を想像する、サンクコス -
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[読書]6 勉強する気はなぜ起こらないのか 外山美樹(2021)
第一章 やる気は内からわくのか、外からくるのか
第二章 なぜ誘惑に負けてしまうのか
第三章 目標設定で差をつけよう
第四章 やる気を左右する周囲の存在
第五章 ネガティブでも大丈夫?
第六章 やる気がなくなったとき
国木田酒任とmaimaiとのちくまプリマー読書会の課題図書。
「やる気」のメカニズムが簡潔に書かれている一冊。
自分の勉強が続かないことに落胆している方、子どもたちの勉強に対する意欲を引き出す声かけにヒントが欲しい方におすすめでございにゃす。
「あ〜これ他の本でも読んだことある」ってこともいくつかあるけど、これが -
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「勉強する気はなぜ起こらないのか」というよりは、「やる気というのは、どういう仕組みで生まれているのか」「やる気は、どうやったら出せるのか」という方がぴったりとくる感じがする。いわゆる、「外発的/内発的動機付け」の話に始まり、自分自身の動機付けを維持する方法として、目標設定と人間関係や周辺環境の作り方を紹介、最後にやる気がなくなってしまうメカニズムとして「学習性無力感」と、そこから立ち直る方法について説明するという構成。「動機付け」という言葉ひとつとっても、専門用語で説明することにはさほどこだわらず、優しい言葉づかいで説明してくれているので、とっても読みやすい。
内容は基本的なことだけなので、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めて気づいたが、おそらく中高生向けに書かれた本である。1時間程度ですらすら読めたので、気軽に読むにはぴったり。
中高生向けといえど、やる気に関して学びとなったことは多くあった。特に下記の3点。
①勉強する理由として、「より良い教師になるため」「自身の能力を高めるため」といったものも外発的動機づけにあたる。ただこれらは自己実現のためのやる気/目標によるやる気に分類され、外発的動機づけの中でも自立性が高く継続しやすく望ましいやる気といえる。
②優秀グループ内の最底辺か底辺組の中の最優秀。意図せず所属する場合、後者の方が有能感が生まれやすい。ただ意図してあえて前者のようなグループに所属す -
Posted by ブクログ
「やる気」は外から与えられるものではなく、内発的動機づけ(自分の内側から生まれる興味や達成感)と外発的動機づけ(報酬や評価などによる刺激)のバランスで成り立つと説明する。勉強それ自体を目的として楽しめる状態(内発的動機)がもっとも安定的で長続きするやる気の形を本著では紹介している。
本著で主張されている方法として、「〇〇になりたい」といった漠然とした最上位目標だけでなく、「今日2時間勉強する」といった具体的な小目標を設定し、達成感を積み重ねることが大切と説く。心理学的に見て、目標を小さく分けることは有能感を育て、学習性無力感(「どうせやっても無駄」と感じる状態)を防ぎやる気を維持する鍵だと示唆