じろまるいずみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「孤独のグルメ」のオープニングのナレーションは「時間や社会に囚われず、幸福に空腹を満たす時、つかの間、彼は自分勝手になり自由になる。誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為。この行為こそが現代人に平等に与えられた、最高の癒しと言えるのである。」です。この本はまったく、その逆。不自由でも邪魔されまくっても、それをネタにしながら、孤高など目指さずカオスを楽しむ食事。おいしいの物差しはミシュランでも食べログでもなく、ましてや自分の舌という訳でもなく、変幻自在に出会いや思い出で縮尺が変わっていくもの。ポテトサラダのレシピの変化を楽しむ姿勢、これちゃんと表明している人は初めてかも。さらに