エマニュエル・アルノーのレビュー一覧
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"生まれて初めて自分が性的なターゲットになっていることがわかった途端、言いようのない恐怖が私を襲った。"
"痴漢問題は、痴漢加害者本人の問題なのだ。"
ほんの一瞬の出来事でも、そのときの出来事は何年経っても鮮明に思い出せる程、痴漢は被害者にとって一生のトラウマとなる。
痴漢に対して世間ではまだまだ誤解があり、被害者が泣き寝入りするしかない現状が日本社会には媚びっている。
加害者が反省していようが、立派な社会人で家庭も持っていようが、関係ない。
ほんの出来心で、少し触っただけとか言い訳にすらならない。痴漢は立派な犯罪。被害者が感じた恐怖と不快感は一 -
Posted by ブクログ
日本で日々繰り返し起きている「痴漢」の真実を、読んだ人は受け止められるだろうか?
性犯罪と聞いてどんなイメージが沸き起こるか。多くの人がイメージするそれより、痴漢は軽いイメージになることは間違いないだろう。
スカートの上からお尻を触られる、手がちょっと胸に触れる、素足を撫でられる…女性の中でもこんな想像で止まっている人がいるのだから、痴漢の被害者になることの少ない男性の想像はもっと拙いはずだ。
12歳の少女・クミが6年間にわたって受けてきた電車内での痴漢は、そんなぬるい想像を激しく砕く。下着の中に手を入れられ、時には二人同時に前後から痴漢をされる。“世界一安全な国”では日々こんな卑劣な犯 -
Posted by ブクログ
余りにも日常的な犯罪行為である痴漢。だが日本では身近すぎるせいなのか、はたまた性被害を軽く見ているせいか、余りにも痴漢という犯罪行為を低く見積もりすぎている気がしている。その割には男性側は女性による痴漢冤罪を過剰に恐れていて、痴漢冤罪被害から身を守るための対処法だけがネットに溢れすぎている。
かく言う自分も痴漢冤罪被害を過剰に恐れた男性の一人であり、痴漢冤罪をかけられたらどう対処したらいいのか、とネットで調べていたことがある。
だが、実際は痴漢冤罪被害は少ない。それより遥かに痴漢被害のほうが多いのだ。
そんな痴漢の被害に遭った著者が過去の体験を”小説”というかたちで記したのが本書である。
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Posted by ブクログ
著者が過去に被害にあっていた痴漢についての本
大好きな母親からセカンドレイプを受けてしまうけどそれは痴漢についての認知の違いによるものだった。という所から知識がない事の怖さと、しっかり話し合って認識を擦り合わせることの大切さを知った。
自分は痴漢にあったことがないしそれはもう昔の話だと思っていたけど、今も苦しんでいる人がいることを知って身体的というより心の傷としてずっと残ってしまうんだなって思った。性被害者に間違っても『あなたも悪い所あったんじゃない?』と言わないようにする。
痴漢(chikan)がtenpuraとかと同じ感じで英語にした時、日本特有(?)なものというのも初めて知った、、恥ずか