武重謙のレビュー一覧

  • 山のクジラを獲りたくて―単独忍び猟記

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    たまたま泊まったゲストハウスのオーナーさんが書いた本。狩猟に特に興味はなかったけどそういう世界を垣間見れるのが本の醍醐味。
    動物のたてる音や足跡に感覚を研ぎ澄ませ、ひとり静かに山を歩いて行う猟を単独忍び猟と言うらしい。
    猟のスタイルと同じように静かな落ち着いた文章で、狩猟を始めた2年間の記録が書かれている。
    生活の一部として狩猟をおこなう、という姿勢が好きだ。

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    2023年08月05日
  • 山のクジラを獲りたくて―単独忍び猟記

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    ネタバレ

    スゴイ体験を書いているのだけれど、とても誠実で謙虚な文章だった。俺はスゴイんだ、という自意識のようなものがない。きっと山や動物と真摯に向き合い続ける中で、個性ある誰々としてではなく、ただ人間の1人、もしくはひとつの生物としての自覚のようなものが自然に芽生えたんじゃないかと思った。
    印象に残ったのは鹿の死体が自然に解体されていくことを「山による消化」と表現していた点。その鹿が他の生物や土壌の栄養となって山に還り、再び山を成り立たせる一部になっていくという、そのイメージがとても印象深かった。

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    2020年12月22日
  • 山のクジラを獲りたくて―単独忍び猟記

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     やっぱり、止め刺しにはナガサですよね。
     ナガサは狩猟者のロマン、激しく同意します。 

     狩猟一年目から単独忍び猟で山に入る。
     狩猟者なら「おいおい、やめとけよ」と常識に思うが、それを自分の嗅覚で始めて、初年度にして猟果を得る。
     それはすごいと思う。

     山に分け入り、獣道からその日の獣たちの動きをたどるやり方は罠猟にも必要なスキルだ。
     猟場が近ければ山歩きしたいんだけどなぁ。。。

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    2025年01月13日
  • 山のクジラを獲りたくて―単独忍び猟記

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    狩猟をやってみたいわけではなくどんな世界なんだろうという興味で読んでみた。面白かった。筆者のこだわりや熱が詰まっていた。凄く常識人なんだろうなと思う。嵌るのは凄くわかった。解体とかはできる気もしないから自分が手を出すことは無いけれど、やってる人の話を酒飲みながら聞いたりすると楽しいんだろうなあ。

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    2020年09月20日
  • 山のクジラを獲りたくて―単独忍び猟記

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    単独忍び猟。独りで行う狩猟を行っている人の手記。
    シカを初めて獲った、イノシシに出会った、イノシシを獲った。山の知らないお話がたくさんで、面白かった。
    装備品のお話とか、人それぞれのポイントとこだわりが伺えて興味深かった。

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    2020年06月28日
  • 山のクジラを獲りたくて―単独忍び猟記

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    筆者の山への愛と獲物への慈愛に溢れる狩猟本。
    全くの素人から狩猟を始め、短期間で華々しい成果を挙げるまでを、山での情景鮮やかに記す。
    山に行きたくなるし、ジビエが食べたくなる。
    山と共存、命をいただく。

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    2020年01月13日
  • 山のクジラを獲りたくて―単独忍び猟記

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    一気に読んでしまいそうだ。

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    一般登山道の登山を続けるとだんだん物足りなくなり、高所氷雪クライミングや沢、岩へと先鋭化していく中で、狩猟は進む方向としては真逆だろうけどニッチョ世界だと思った。
    本州の鹿、そして山クジラこと猪の狩猟について書かれているが、低山の樹林の中、落ち葉に足を滑らせそうになりながら音を立てず忍び寄って行くそんな雰囲気を想像させてくれた。
    その後北海道に移住される由、続編も出るのかな?

    ウリ坊のいる母猪や手負いの猪が向かってきた時の危険な体験なども読みたかった。

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    2020年11月17日