福家俊幸のレビュー一覧

  • 紫式部 女房たちの宮廷生活

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    ネタバレ

    著者略歴を見る限り還暦を迎えているはずだが「聖地巡礼」や「におわせ」などの現代語を難なく使いこなす柔軟な思考の持ち主のようだ。
    宮中に仕える女房はそれなりの学才や機転の良さも求められるが、人目に触れられるという意味では男性から軽んじられる側面があるため彼女たちを銀座の高級ホステスに例える例をよく見てきたが、本書を読むうちにどちらかというとヨーロッパのガヴァネス(女家庭教師)に近いのかなと感じた。
    そして紫式部は厭世的な振りをして保身を図るしたたかで有能な女房であったと喝破する。この式部像はとても好ましい。

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    2024年09月08日
  • 紫式部 女房たちの宮廷生活

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    紫式部日記についてよくわかりました
    他に知見としては具平親王や選子内親王と紫式部の関係性が見えた
    この時代の物語が宮廷でどの様に受け止められていたのかが見えた
    色々と平安時代の穴が埋まった気がする
    菅原孝標娘(更級日記、夜の寝覚、浜松中納言物語、みづからくゆる、あさくら)
    清少納言(枕草子)赤染衛門(栄花物語) 藤原道綱母 (蜻蛉日記)和泉式部
    (和泉式部日記)藤原俊成女=越部禅尼(無名草子)源順(うつほ物語)

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    2024年06月22日
  • 小学館版 学習まんが人物館 清少納言と紫式部

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    ネタバレ

    学習漫画と侮るなかれ、枕草子が書かれた状況を
    正確に書いていて次週の大河ドラマにもかかわる
    長徳の変とその後の定子の境遇は参考になるハズ
    カミサンに読ませよう

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    2024年05月11日
  • 紫式部 女房たちの宮廷生活

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    やはり大河ドラマの影響で、今年は紫式部関連の本が次々と刊行されている。
    本書もその一冊で、著者は平安時代の日記文学を専門とする研究者とのこと。
    資料が少なくてわからないことだらけのこのテーマ。
    読むなら歴史学の人か、文学の人か、どっちがいいのかな、と思いながら、今回は文学研究者のものを選んでみる。

    「紫式部集」と「紫式部日記」を軸に、推定を交えて紫式部の人生に迫っていく。

    本書の内容から特に自分にとって興味深かったのは、二つ。
    一つは娘時代のこと。
    夫となる宣孝との和歌のやりとりも面白かったが。
    友人と読み交わした和歌が家集に残っていたのを知らなかった。
    宣孝との丁々発止といった歌とは調子

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    2024年04月07日
  • 紫式部 女房たちの宮廷生活

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    大河ドラマをキッカケに、紫式部の人物像について迫ってみたくなり、手に取った。要は、紫式部ってどんな女の子だったのか、知りたくなったわけである。

    本書では主に『紫式部日記』が紹介されている。「紫式部は陰キャラで控えめ、清少納言は陽キャラで活発」というイメージがあったが、決して謙虚で奥ゆかしいキャラではないことが分かった。周囲の目線や上下関係、嫉妬や自己主張といった、人間臭い部分が伝わってくる。

    本書ではところどころ、和歌贈答の引用と解説がある。大学受験の時に、古文はスッカリ嫌になってしまったが、久々に読むと、謎解きのようで面白い。和歌の中には、隠語、比喩、当時流行の言い回しがあり、本当の意味

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    2024年03月11日
  • 紫式部 女房たちの宮廷生活

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    平安貴族には、和歌をはじめとする文学的素養と当意即妙の機知に富んだ振る舞いができることが必要というのは面白かった。武家が貴族に嫌われるのもわかる気がする。

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    2024年08月05日
  • 小学館版 学習まんが人物館 清少納言と紫式部

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    紫式部と清少納言がほぼ同時代の人というのは知らなかった。
    ただ会った事はないらしい。

    清少納言の表現センスは好きだな。

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    2020年04月07日
  • 小学館版 学習まんが人物館 清少納言と紫式部

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    「花燃ゆ」から入りました

    改めて学生時代の古典文学を読み直すきっかけになりました

    ありがとうございます

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    2024年04月15日
  • 紫式部 女房たちの宮廷生活

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    紫式部日記にも通じるお仕事ドラマの側面もあったけど、本書では紫式部の和歌のセンスが伺えた。
    有名な道長とのやり取りのほか、親しい女友達と交わした和歌や夫となる宣孝とのやり取りなど…どうしてなかなか!と唸らされる。

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    2024年03月04日