加藤年紀のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
何かを変えたい公務員必読
想いを持って改善に取り組んだ公務員の事例集。民間からすると、「えっ、こんなレベルで本になるの!?」という程度の内容。しかし、行政で働いたことのある人なら、この程度のことをするのにどれだけ大変かがわかると思う。本の中に、行政は民間から20年遅れているというような表記があったと思うが、部署によっては40年ぐらい遅れているところもあると感じる。そういう硬直的なところで、時間を動かそうというのは至難の業。
そして、本書のように個人を特出しで活躍を書くのも異例。だいたい1人で進めたような案件でも成果に対して表彰する場合は、係や課単位にされ、メディアにコメントするのは長がつく人ということが多い。
役所時代 -
Posted by ブクログ
この10人の公務員の皆様を元公務員として、
心の底からの尊敬と強烈な妬みを抱かずにはいられなかった。
おそらく、10人の方々と同じ職場にいた上司や同僚の方々も私と同じ思いをしていたとではないだろうか。
私自身住民記録を担当する中で、毎月末に人口異動報告をする際、減り続ける人口に虚しさを感じながら、出る杭となる事を恐れ、働く職員に対する違和感、町民の観光客やIターン者に対するの意識があまりにネガティブなことへの危機感。
それらの問題を感じ取りながらも私の熱意は心の奥底でチリチリと灰になり、行動を起こす事なく、全ての想いに蓋をした経験がある。
この町を変えれる自信が無かったのももちろんあるが、 -
Posted by ブクログ
「なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか?」
10人の公務員を取り上げ、それぞれの方の業務に取り組む姿を紹介している。
10人の方々の仕事は、町へ飛び出し市民と積極的に関わる仕事もあれば、組織内のシステム改善に関わる仕事もあったりと様々であるが、彼らはどんな仕事であっても、その分野においてやりがいを感じ、常に向上心をもって業務に取り組んでいる。
彼らがなぜそこまで熱量をもって行動ができているのかを考えると、そこには共通点があることが分かった。それは、彼ら全員が“公務員”という仕事に誇りもっているということ。
公務員にしかできないことができる、公務員以上に社会人冥利に尽きる仕事はない、 -
Posted by ブクログ
「常識・前例・慣習」を打破し、シティプロモーション、観光、徴収、児童虐待、公会計、水道、広報・市民協働、ふるさと納税、業務改善、モチベーションというそれぞれの分野で「出る杭」となって成果を上げてきた10人の公務員にフォーカスし、公務員像のアップデートを試みている。
取り上げられている10人の公務員人生の様相は、一公務員の自分として、どれも刺激を受けるものであった。公務員だからこそできることがあるという思いを新たにし、公務員として挑戦することに対するモチベーションが湧いてきた。また、物事を動かすに当たって、周囲と協調し、信頼を得ることの重要性も再認識した。
特に、和光市・山本享兵氏の「物事が代わ -
Posted by ブクログ
①前例にとらわれず、自ら主体的・自律的にスピード重視で取り組む
②地域に飛び出して、多様な人々と積極的に関わり、信頼関係を築く
③多様な地域の人材をコーディネートして、地域の課題を解決する
④日本国内はもとより世界の先進事例にも目を向け学ぶ
⑤客観的データや合理的根拠等のエビデンスに基づいて政策を立案し、効果を検証して仕事をすすめる
中野区長 酒井直人
(引用)なぜ、彼らは「お役所仕事」を変えられたのか? 常識・前例・慣習を打破する仕事術、加藤年紀著、学陽書房、2019、174-175
「なぜ、彼らは『お役所仕事』を変えられたのか?』」という本には、組織の壁を -
Posted by ブクログ
#1
●公務員への信頼を活用すべき。
公務員だからこそ、地域で挑戦できる。
活動する上で大きなアドバンテージ。
●「ベンチャーや民間で戦うより、頑張れば頭が出る側面がある」
●「誰かがやりたそうなことを進めているだけ」←?
#2 コスプレの人
●公務員のイメージを利用する
…早い、フットワーク、とか?
#3滞納整理
#4 児童虐待
●臨床心理士の資格を39で取得
心理学の仕事をするためではなく、心理学の要素を取り入れ良い仕事ができるように
●家族から怒鳴られるなどの厳しい経験も、
一つのプロセスと考えて俯瞰する。
今、この段階だ、と
#5公認会計士
#6水道
●不都合な問題に向