峯陽一のレビュー一覧
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ネタバレマクロ規制予測は歴史なんだな。図表が(色々と)秀逸。2100年という切り口も秀逸。そのあたりが一つの山場なのね。都市への人口流入は死にに行くになるか、労働吸収型家族農業温存。>江戸っぽい。ダイヤモンドが中国と西欧の違いを説明してないのはおっしゃるとおり。さて中国はマクロ寄生する気があるのかないのか。あるように見える。制限選挙や絶対王政は流行らないというが、さてさてどうか。出てきたようにも見える。中国への不安と嫉妬は当然あるし、すでにかなりの日本人は認めていると思うが。アフラシアという義による共同体、を中国がつくれるか。この本、中国語版出てるのかしら。
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人間の道徳は、何を根拠に訴えることができるのか。この本では、人権や道徳の基盤としての「尊厳」の歴史を紐解いたあと、カントを参照しながら「尊厳」について著者の解釈を主張する。
とても好きな本だった。
著者は、ヨーロッパにおける尊厳の解釈について、歴史的に4つの解釈がありうるとはじめに説明する。一つ目は、ある身分の人々が持っているとされる「地位としての尊厳」。二つ目は、あらゆるに人間が権利を主張する「本質としての尊厳」。三つ目は、人間の振る舞いの中に厳かな態度を見る「態度としての尊厳」。最後が、三つ目の尊厳から導き出される他者の尊厳に対する「敬意の表現としての尊厳」だ。
著者は、この四つ目の尊厳 -
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南アフリカで黒人をさべつするほうりつの「パスほう」にこうぎして、7000人もの黒人がけいさつしょの前に集まった。けいさつかんがこうぎをやめない黒人にじゅうを打ちまくった。すごくたくさんの人がなくなった。おれは、さべつはやめてほしいって思った。人が死んじゃう。
マンデラさんはさべつとたたかった人だった。自分のことより人のことを考えていたのが、かっこよかった。そういうふうになりたい。「まわりの人のことを考えられるのがすごいです」とマンデラさんに言いたい。
わらっちゃったのは、マンデラさんがマイクを何かの新へいきかと言ったところ。顔がおもしろかった。(小3) -
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「尊厳」をめぐる西欧の歴史をわかりやすく解説。特にカントの考え方、カトリックの考え方、ドイツの基本法の考え方の違いなど興味深かった。
結局、著者は、尊厳の意義として第4の道「人間としての敬い」を選択する。自分を含めた人を「人間」として敬うことが尊厳とする。それこそ、カント、カトリック、ドイツの基本法の多様な尊厳概念の根底にあるとにおわせている。
その結論はよくわかるものの、なぜ「人間としての敬い」が求められるのか。その肝心なところは、自分には読み取れなかった。ヒントは提示したよ、後は自分で考えてみて、ってことなのかもしれないが、少しモヤモヤした。 -
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ネタバレ<目次>
第1部 2100年の世界地図
第1章 22世紀に向かう人口変化
第2章 定常状態への軟着陸
第3章 新たな経済圏と水平移民
第2部 後にいる者が先になる
第4章 ユーラシア大陸の接続性
第5章 大陸と海のフロンティア
第6章 二つのシナリオ
第3部 アフラシアの時代
第7章 汎地域主義の萌芽
第8章 イスラーム
第9章 「南」のコミュニケーション
終章 共同体を想像する
<内容>
人口動態の変化やそれに伴う産業構造の変化に注目して、これから100年先の世界を想像し、どのようにして行けばいいのかを考える本。「アフラシア」とは、これから -
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峯陽一(1961年~)は、南部アフリカ経済論を専門とするアフリカ地域研究者・国際関係学者で、同志社大学教授。
本書は、2100年には、アジアとアフリカの人びとが世界人口のおよそ4割ずつ、合計8割を占めるという予想に基づいて、2100年に世界はどうなっているのか、どうなっているべきなのか、また、その世界の中で日本の位置付けはどうなっているのか、どうなっているべきなのかを予測、検討したものである。
21世紀最初の年(2001年)の世界の人口は約62.2億人で、うち、アジアは37.8億人、南北アメリカは8.5億人、アフリカは8.4億人、ヨーロッパは7.3億人、オセアニアは0.3億人である。ところが、