峯陽一のレビュー一覧

  • 2100年の世界地図  アフラシアの時代

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    ネタバレ

    マクロ規制予測は歴史なんだな。図表が(色々と)秀逸。2100年という切り口も秀逸。そのあたりが一つの山場なのね。都市への人口流入は死にに行くになるか、労働吸収型家族農業温存。>江戸っぽい。ダイヤモンドが中国と西欧の違いを説明してないのはおっしゃるとおり。さて中国はマクロ寄生する気があるのかないのか。あるように見える。制限選挙や絶対王政は流行らないというが、さてさてどうか。出てきたようにも見える。中国への不安と嫉妬は当然あるし、すでにかなりの日本人は認めていると思うが。アフラシアという義による共同体、を中国がつくれるか。この本、中国語版出てるのかしら。

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    2025年09月08日
  • 2100年の世界地図  アフラシアの時代

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    サブタイトルにアフラシアの時代とある。アジアとアフリカを合わせた言葉である。世界史の考え方(岩波新書)の分析推薦本である。口絵がカラーであるのも岩波新書として珍しくまた見やすい。半分まではすぐ読めるが、その後にいろいろと書いてあって読み通すのに意外と時間がかかる。中国の一帯一路も言及しているが、これからアフリカを日本がどう考えていくかについての示唆を与える本であるので、教員養成系大学の学生も読むことで将来の教師としてのスタンスに役立つであろう。

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    2024年08月15日
  • 尊厳 その歴史と意味

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    人間の道徳は、何を根拠に訴えることができるのか。この本では、人権や道徳の基盤としての「尊厳」の歴史を紐解いたあと、カントを参照しながら「尊厳」について著者の解釈を主張する。
    とても好きな本だった。

    著者は、ヨーロッパにおける尊厳の解釈について、歴史的に4つの解釈がありうるとはじめに説明する。一つ目は、ある身分の人々が持っているとされる「地位としての尊厳」。二つ目は、あらゆるに人間が権利を主張する「本質としての尊厳」。三つ目は、人間の振る舞いの中に厳かな態度を見る「態度としての尊厳」。最後が、三つ目の尊厳から導き出される他者の尊厳に対する「敬意の表現としての尊厳」だ。
    著者は、この四つ目の尊厳

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    2024年06月23日
  • 小学館版 学習まんが人物館 ネルソン・マンデラ

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    南アフリカで黒人をさべつするほうりつの「パスほう」にこうぎして、7000人もの黒人がけいさつしょの前に集まった。けいさつかんがこうぎをやめない黒人にじゅうを打ちまくった。すごくたくさんの人がなくなった。おれは、さべつはやめてほしいって思った。人が死んじゃう。
    マンデラさんはさべつとたたかった人だった。自分のことより人のことを考えていたのが、かっこよかった。そういうふうになりたい。「まわりの人のことを考えられるのがすごいです」とマンデラさんに言いたい。
    わらっちゃったのは、マンデラさんがマイクを何かの新へいきかと言ったところ。顔がおもしろかった。(小3)

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    2021年03月22日
  • 2100年の世界地図  アフラシアの時代

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    2100年には、地球の人口の80%はアジア、アフリカになるらしい。それもアジア40%、アフリカ40%ということだ。
    今後の世界はアジアとアフリカの動向に左右されることが多くなるのだろう。中国の「一帯一路」構想は、うまく未来を先取っている。欧米の役割も変わるしかないし、変わって欲しい。では日本の役割は何か? ちゃんと考えている政治家もきっといるよね?

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    2022年09月03日
  • 尊厳 その歴史と意味

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    まあごくふつうな感じ。やっぱり役に立たない概念なのではないかと思うが、この手の話が手に入りやすい形になってるのはとてもよいことだと思う。いまどきの若手中堅の倫理学者の先生たちが名前をあげる人々が勢揃いしているので、そうした人々と国内の研究者がいったいなにを議論しているのかを一般の人に知らせるという意味もある。もたもたした哲学の味が味わえる。哲学科の2回生ぐらいのテキストにはぴったりだと思う。

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    2021年06月06日
  • 小学館版 学習まんが人物館 ネルソン・マンデラ

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    最後まで読んだが、黒人差別の背景をきちんとわかっておかないとちゃんと理解するのは難しいと思った。

    2020/03/13もう1回読んだ。

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    2020年03月13日
  • 尊厳 その歴史と意味

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    日本語版への前書きにあるように、キリスト教が根本にあり、さらにカントについての批判的考察を行なっている。小人投げを禁止した行政について、投げられる人の尊厳ではなく、主催者の行政で禁止された人の尊厳を保つことなど、すこしおかしいところがある。

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    2021年08月08日
  • 尊厳 その歴史と意味

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     「尊厳」をめぐる西欧の歴史をわかりやすく解説。特にカントの考え方、カトリックの考え方、ドイツの基本法の考え方の違いなど興味深かった。
     結局、著者は、尊厳の意義として第4の道「人間としての敬い」を選択する。自分を含めた人を「人間」として敬うことが尊厳とする。それこそ、カント、カトリック、ドイツの基本法の多様な尊厳概念の根底にあるとにおわせている。
     その結論はよくわかるものの、なぜ「人間としての敬い」が求められるのか。その肝心なところは、自分には読み取れなかった。ヒントは提示したよ、後は自分で考えてみて、ってことなのかもしれないが、少しモヤモヤした。

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    2021年06月23日
  • 2100年の世界地図  アフラシアの時代

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    <目次>
    第1部  2100年の世界地図
     第1章  22世紀に向かう人口変化
     第2章  定常状態への軟着陸
     第3章  新たな経済圏と水平移民 
    第2部  後にいる者が先になる
     第4章  ユーラシア大陸の接続性
     第5章  大陸と海のフロンティア
     第6章  二つのシナリオ
    第3部  アフラシアの時代
     第7章  汎地域主義の萌芽
     第8章  イスラーム
     第9章  「南」のコミュニケーション
     終章   共同体を想像する

    <内容>
    人口動態の変化やそれに伴う産業構造の変化に注目して、これから100年先の世界を想像し、どのようにして行けばいいのかを考える本。「アフラシア」とは、これから

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    2020年04月18日
  • 2100年の世界地図  アフラシアの時代

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    ★3.7(3.00)2019年8月発行。100年後の22世紀、世界人口は100億人、そのうちアフリカとアジアの人口が4割ずつを占めるという。そして、アフリカとアジアを単一の地域アフラシアとして、政治、経済、宗教、言語がどうなるかという未来予測。大学院の先生が書いただけあって、かなり学術論的な内容ですね。でも、一般の人からみても、100年後の世界が、今とは大きく変わるということはよくわかる。筆者の独創的な内容もあるが、22世紀はアフラシアの時代というのは、間違いない事実。さて実際はどうなっているかですね。

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    2019年12月15日
  • 2100年の世界地図  アフラシアの時代

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    2100年には全世界の人口は110億人になり、アジア47億人に対しアフリカ44億人とほぼ並ぶという内容。

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    2019年11月23日
  • 2100年の世界地図  アフラシアの時代

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    峯陽一(1961年~)は、南部アフリカ経済論を専門とするアフリカ地域研究者・国際関係学者で、同志社大学教授。
    本書は、2100年には、アジアとアフリカの人びとが世界人口のおよそ4割ずつ、合計8割を占めるという予想に基づいて、2100年に世界はどうなっているのか、どうなっているべきなのか、また、その世界の中で日本の位置付けはどうなっているのか、どうなっているべきなのかを予測、検討したものである。
    21世紀最初の年(2001年)の世界の人口は約62.2億人で、うち、アジアは37.8億人、南北アメリカは8.5億人、アフリカは8.4億人、ヨーロッパは7.3億人、オセアニアは0.3億人である。ところが、

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    2019年10月27日