アマサワトキオのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2018年に発表されたSFジャンルの作品19篇。
ここで創元社の「年刊日本SF傑作選」は最終巻となるのですが、「ベストSF」として竹書房の方で同じコンセプトで復刊します。本当は、発行順に読みたかったのですが、積読にしていたこちらを忘れていました。
ま、しかたがありません。積読はしかたがない。本屋さんでの出会いは一期一会なので、読みたいと思ったら買えばいいのです。いつ読むかは、自分のタイミングでいいのです。
「サンギータ」
19篇の中で圧倒されるという点で群を抜いていたのが「サンギータ」。
狂気の末にたどり着いた先の世界に何があるのか。何が起きてしまうのか。
クライマックスの変貌してゆく世界。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ友人から薦められた話が収録されているので借りた本
個人的には玉石混合
大きな肉塊の一部を削ぎ落としたのが短編で、しっかり地を作れていないと面白くない
作り込む必要はないと思うんだけど作り込んである方が面白い
わたしとワタシ
p32 わたしは、今の自分を否定する過去の自分と仲良くするつもりはない。
これに尽きる話だった。
ヲチが続きを想起させるし、この設定でいろんな人に連作させても面白そうだなとは思った。
リヴァイアさん
わかる。
一人称小説の場合、声に多少出してないと話が進まない(本人の自己完結で済んでしまうため)のは。
けどこのヒロインはダメだ。
合わない。
小説の登場人 -
Posted by ブクログ
ネタバレ創元SF文庫の年刊日本SF傑作選シリーズは今年で終了らしいが、個人的には読むのはこれがまだ1冊目。
長編の一部とか、スピンオフとか案外多くて、その手のものはどうしても盛り上がりに欠ける。その点、書き下ろし短編アンソロジーシリーズには劣るかなあと思ったり。『サンギータ』はすごかった。
P659「最小のSF設定で、最大の効果を」(宮内悠介)
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宮部みゆき「わたしとワタシ」★★★☆☆
- タイムトラベルしてきた若い頃の自分に出会う。
斉藤直子「リヴァイアさん」★★★☆☆
- スカイフィッシュのやつ。
日高トモキチ「レオノーラの卵」★★★☆☆
- 僕:駄菓子屋兼市長。
- レオノーラ:卵を -
Posted by ブクログ
【収録作品】「わたしとワタシ」宮部みゆき/「リヴァイアさん」斉藤直子/「レオノーラの卵」日高トモキチ/「永世中立棋星」肋骨凹介/「検疫官」柴田勝家/「おうむの夢と操り人形」藤井太洋/「東京の鈴木」西崎憲/「アルモニカ」水見稜/「四つのリング」古橋秀之/「三蔵法師殺人事件」田中啓文/「スノーホワイト/ホワイトアウト」三方行成/「応為」道満晴明/「クローム再襲撃」宮内悠介/「大熊座」坂永雄一/「『方霊船』始末」飛浩隆/「幻字」円城塔/「1カップの世界」長谷敏司/「グラーフ・ツェッペリン 夏の飛行」高野史緒/第十回創元SF短編賞受賞作「サンギータ」アマサワトキオ