ホイジンガのレビュー一覧

  • 中世の秋(下)

    Posted by ブクログ

    自分が本書を読みこなす力がなく申し訳ない限り。
    でも、上巻より少し中世人の精神構造が分かった気がする。

    本書が扱うのは、14,15世紀のフランスからネーデルラントまでの地域。
    聖職者への尊敬と蔑視が混在するのは、単に聖職者の堕落が進んだからというわけではない、という。
    この地域ではキリスト教化が完全に進んでいたわけでなく、人々は騎士道にあこがれ、非暴力を唱える聖職者はどうも受けが良くなかった、という事情がある、なんて話が冒頭に出てくる。
    だから、一人の人間の中で恐ろしい暴力と信心が矛盾なく同居することも起きてくる。
    このあたり、自分の持っていたイメージも少し変わってくる。

    中世末期の精神的

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    2026年08月22日
  • 中世の秋(上)

    Posted by ブクログ

    フランスとオランダの14、15世紀の人々の感情はどのようなものだったのか。
    それを文学作品や絵画まで含めた幅広い資料から解き明かしていく、ホイジンガの主著とのこと。

    14、15世紀というのは、ルネサンス=近代前夜の時期。
    地殻変動が起きつつある時期と思うと、興味深い…のだが。

    人々の感情の動きは激しい。
    魂の救いを熱心に希求したかと思えば、次の瞬間には俗世の楽しみを謳歌したがる。
    例えば騎士道。
    騎士道は、宗教的な理想と結びついて禁欲的な傾向を持っているが、男性的闘争欲を是とする思想でもあるため、同時に愛欲にも結び付いている。
    キリスト教への信仰が高まり、聖なるイメージを表そうとするあまり

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    2026年08月15日