ニケシュ・シュクラのレビュー一覧

  • よい移民 現代イギリスを生きる21人の物語

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    ネタバレ

    世界を知りたいと思っている人は読むべき。
    有色人種と言われる南アジア(インド、パキスタン、その中の下層カーストだった身分に生まれた人)、中国(オリエントと言われてる日本含むインドから東側の民族)、アフリカ(アフリカ人はみんな肌が黒いわけではない。白人に間違えられるけどルーツや信条など中身がアフリカ民族な人、ケニア、ナイジェリア、ルワンダ、ジンバブエの人は明らかに異なる性質を持つ。ひとくくりにアフリカ系と言えない多様性がありアイデンティティも複雑である)。など、世界でマイノリティとして生きたことがない私にとっては全てが新鮮だった。

    世界最強と言われる日本のパスポートを幸運にも持っている私にはそ

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    2024年09月25日
  • よい移民 現代イギリスを生きる21人の物語

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    ネタバレ

    ほんとに引き込まれてしまうものから、へえ、で終わるものまで。でも、どれも読まなかったら出会わなかった視点ばかり。今の私の類推からは向こう側なことも多いけれど。

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    2019年11月17日
  • よい移民 現代イギリスを生きる21人の物語

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    総勢21人のBAME(Black,Asian,Minority Ethnic)の「移民」と「人種」をテーマとするエッセイをまとめたアンソロジー。

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    2019年10月25日
  • よい移民 現代イギリスを生きる21人の物語

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    ページを捲るたびに小さな傷ができていくような感覚。
    瘡蓋になってもその上からまた傷が付く。
    それを彼らは日々の生活の中で感じているんだろうし、私も国外へ出ればそうなってしまうんだろうなと思った。

    編者前書きの「有色人には、やることなすことすべてに人種が関わってきます。なぜなら、普遍的な経験とは白人のものだからです。」にハッとした。
    そして、だからこの本は私の(そして全ての有色人種の)本なのだ思った。
    それぞれのエッセイの完成度が高いので付箋をぺたぺた貼りながら読んでいたら2週間もかかってしまった!
    きっと手放せそうにない。

    リトル・マーメイドのキャスティングに怒る人達が噴出する日本はこの本

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    2023年07月09日
  • よい移民 現代イギリスを生きる21人の物語

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    いろんなバックグラウンドを持つ人の、イギリスで「移民」として体験したこと、それについての考えをエッセイ式にまとめた一冊。
    白人がマジョリティの中で、黒人のあるべき姿に当惑する様子や、宗教的な服装を含めた見た目でいかに人が判断されるか、モデルマイノリティになるべきという圧力など、文の中だけだが少しイギリスの現状がわかった。
    Positive discrimination も本当に白人が心からやっているのか疑問に思った。
    同時に、メーガン妃の結婚の際に王室が取った対応についても想起された。

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    2021年07月17日
  • よい移民 現代イギリスを生きる21人の物語

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    イギリスってそうなんだ、では終われない。移民、とくくられてもひとりひとりに物語がある。そして、それはきっと日本でもたくさんの思いが、ひろわれることもなく漂っているのではないかな。

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    2021年06月19日
  • よい移民 現代イギリスを生きる21人の物語

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    21人多様な視点からの話で興味深い。

    アフリカの中でも多様性があり、インドの中でも多様な層があって、肌の色で区分することのナンセンスさがよくわかる。

    自分という存在をルーツや宗教観、育ってきた環境や言語から深く考察する…誰もがどこかではマイノリティ。マイノリティの立場になると色んな視点が身につく。

    翻訳だからかちょっと文章が読みづらいが面白かった。

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    2023年11月30日
  • よい移民 現代イギリスを生きる21人の物語

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    「よい」「わるい」はいつも他人が決める。

    70年代以降に英国で生まれた移民2世・3世の著名なクリエイター21人が、自己存在の意味や葛藤、社会の偏見などを繊細かつ巧みに表現し、大きな反響を呼んだ話題の書が日本語版で登場。J・K・ローリング推薦。

    ★日本語版推薦
    移民のひとたちは”よい移民”、つまりモデル・マイノリティでなければならないのだろうか。求められている役割を演じなければ”悪い移民”なのか? 人種も境遇もさまざまな本音の声たちに耳を傾けながら、考え込んでしまっていた。受け入れるとはどういうことか。アジア人であるとはどういうことか。どちらの立場からしても、わたしたちは当事者だ。
    ――谷崎

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    2021年08月07日
  • よい移民 現代イギリスを生きる21人の物語

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    イギリスって人種のるつぼだよね。そういう問いをよく聞く。英国市民はダイバーシティを皆が理解している、かというと答えはそう簡単ではない。
    本書はアジアやらインドやらアフリカ、移民をルーツに持つ英国人が感じるイギリス社会を描く。共通して行間から読み取れるのは、多くの人が生粋の英国人との間に見えそうで見えない壁を感じていること。その壁に対してどこかしら不満を抱きつつも、イギリスの社会システムに順応して生きていること。とにかく忍耐強い。
    横道に逸れるが、鉄道が突然キャンセルになって乗客が駅で立ち往生することが頻繁にある。駅員に文句の一つでも叫びそうなところ、ここの人は静かに次の行動を粛々と探す。個人的

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    2020年04月12日
  • よい移民 現代イギリスを生きる21人の物語

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    身内や知り合いに沢山同じ立場がいる一個人としては、自分に引き寄せて読めた作品なのだが、ほとんどの日本人には、他人事じゃないかな。

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    2020年01月24日