(一社)危機管理リーダー教育協会川口拓のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
戦争が起こってしまった場合の民間人用マニュアルです。
開戦前、ゲリラ攻撃とテロリズム、開戦、占領、戦場を生き抜く技術、の5章から成り立っています。
開戦前準備として紹介されているランデブーポイントの設定や備蓄品とゴーバッグの用意は防災に通ずるものがありますが、ゲリラ攻撃やテロリズムが国内で起こり始めたら皆さんはどうするでしょうか。
そのような攻撃に遭遇しないためにすべきことの一つとして、日頃からベースラインを意識することが大事だと述べられています。
外出中にイヤホンや歩きスマホをしていてはベースラインを乱す存在を察知できませんが、実際は多くの人が町でもリラックスして歩いています。
しかしこれでは、戦争どころか通常の犯罪や事故に巻き込まれても仕方がありません。
4章は戦況が悪く占領された場合のシナリオが始まりますが、敵に捕らわれた時の心構えが記されています。
期待しない、後悔しない、無駄な抵抗はしない、状況把握に努める、いつかくるチャンスに備え怪我をしない、この5つの心構えは極限状態(日常でも)における指針として相応しいと思います。
戦場では何も悪いことをしていなくても理不尽に拷問されたり殺されたりしますが、それは当たり前のことであり「何故?」という疑問は無意味です。
戦時中に適した暮らし方があり、実際に起きてしまった場合は適応しなければ死ぬしかありません。
それを隠さず率直に伝え、自分と守るべき人の生存確率を上げるにはどうすればよいのかを記している、大変素晴らしい良書です。 -
Posted by ブクログ
サバイバルの専門家による、戦時下での行動マニュアル。
戦争によって何が変わるのか、そしてどう生きるべきなのかを解説してくれる。
まず戦争が始まると、以下の3点が変わる。
・物資が不足する。それによって略奪や強盗や頻発する。
・治安が悪化する。強盗や強姦が横行する。
・法律に頼れなくなる。自分の身は自分で守らなければならなくなる。
そして、そんな状況下で生き抜くための心構えは以下の3つだ。
・危ない場所には近づかない。目立つことをしない。
・緊急時にはまず動く。走って逃げる、即座に伏せるなど。
・理不尽を嘆いている暇はない。自分が生き延びることだけを考えて、やるべきことをやる。
いかがだろうか?
一つ一つは当たり前のことばかりだが、それを実感して生きている日本人がどのくらいいるだろうか?
「自分の身は自分で守る」というごく普通の行為が、実はどれほど過酷なことなのか、本書を読めばよく分かる。
実際のところ、この本を読んだからといって、素人の行動がすぐに変わるわけがないだろう。
いざ本当に戦争が始まったら、本で得た程度の知識なんて何の役にも立たずに、集団でパニックになるのがオチだ。
しかしこの本は、戦争の恐ろしさを、いち市民の観点からリアルに伝えてくれる。
戦争がなく、ぬくぬくと明日のことを考えて生きていける、今の日本がどれほど幸せなことか…。
それを知ることができるだけでも、本書を読む価値は十二分にある。 -
Posted by ブクログ
歴史から俯瞰してみた戦争、テレビを通してみる内戦、エンタメとして見ていた戦争映画、漫画。
この本はそれらとは全く違い
もし戦争になったら自分や家族の身を守るためにどう動くか、考えるかを指南したマニュアル本。
大事なところは箇条書きにしてあったり、挿絵があったりで読みやすいです。
出来ることは難しくなくシンプルに書かれてますがこれ、本当に私がその時にできるのか?という思い。
実際、目の前で人がバラバラになったり爆撃が起きたり敵が銃をもってこちらに来たらパニックで思考も体も停止してしてしまうだろうな…
本書内では「心構え」ひとつあるかどうかで全然違う。準備を怠るなということが書かれてました。
準備と言われても…と思いましたが、そう思ってしまうことが平和ボケなのかな。
ハードアウトドアマニュアルとしても災害にも役にたつものばかりなのですぐなできるものは家族で話し合おうと思いました。
日本の歴史的に100年に1回は戦争をしてることを考えると終戦から70年。あと30年のうちに何かは起こるのかな…今が非日常なんだと思うと、うぅ怖いな -
Posted by ブクログ
実際に機能する危機管理術というのは、実はとてもシンプルで、身近なものでなくてはなりません。専門的で複雑なものは、見てくれや響きこそは良いものの、頭も体もついていかないものに仕上がってしまう傾向にあります。
ランデブーポイント→最低3か所
サバイバルバッグ
→三日分
ビタミンb1やCはストレスで消費されやすい
ファーストエイドの基本は止血
がっかりするのは期待するから落ち込むのは後悔するから
→軍では「これを頑張ればご褒美をあげる」と頑張らせて、それを報いないという訓練を通じ理不尽に対する耐性をつけさせる
銃撃や爆撃
どこで何が起きているかあたりを見渡す暇もなくまずは伏せ、安全確保に努める
遮蔽物の役割は二つ。
攻撃を防ぐこと、視認させないこと。
Run Hide Fight
銃を突きつけられている時はゆっくり動く
急に動くと抵抗と捉えられ射撃されうる -
Posted by ブクログ
将来のことは誰にも予想することはできない。
危機管理意識を高め、不測の事態に少しでも備えるためにこの本を読んだ。
著者は自衛官にもインストラクションをしたことがあるほどの実力者。
内容については網羅性高く、テロ、ミサイル攻撃、NBC攻撃、敵軍上陸、占領下の行動など、あらゆる場面を想定している。
まずは危険を予知し、危険に近づかないが、やむを得ない場合は抵抗などの選択肢もとるという一貫した考え方がある。
民間人として、有事を想定して少しでも自分自身や家族の命を守るための基礎知識としては読んで損はない一冊。
網羅性重視であり、紙面の都合があったかと想像するが、欲をいえば、民間防衛的な救急救命活動や救助活動の技術や手法などに関する情報を増やして欲しかった。