小山田育のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
インバウンドビジネスを考えるにあたって日本におけるデザインとは、「見た目の良いものを作る」ことであると考えられている・しかしアメリカはじめとする世界では「問題解決の手段」だと考えられているので、ブランディングのやり方も根本的に違うということをまず認識すべき。
そのうえで消費者が企業の思いやサービスに共感できるような「伝え方」を体系的にまとめた本です。
デザイナーが単価の安い「作業者」として見られているのは、管理職におけるこういったそもそもの認識が足りないということが大きいのでしょう。うちの会社の話だけど。「アートディレクターって何それ?食べれるの?」って感じだろうなあ -
Posted by ブクログ
ニューヨークを拠点に働くアートディレクターとして外から日本のビジネスを見たときの印象やアメリカのビジネスとの差異、一般的なブランディングの定義、彼女たちのブランディング手法、が主に述べられている。
分かりやすくまとまっているが、類書と差別化できているかは疑問。よく耳にするような、当たり前のことが書かれている印象だった。
本人たちが装丁デザイン、エディトリアルデザインをしているということで、表紙や本文は他のビジネス書とは違ってすっきりとしている。
冒頭に掲載している写真のような製品を作っている会社のリーダーや、この書籍のデザインに興味を持つようなリーダーには刺さるのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
…日本人は素晴らしい商品をつくるのに、ターゲット・オーディエンスを理解していないので「伝える」ことができていない、よってビジネスもうまくいかない、ということです。ここでいう「伝える」とは、商品をターゲット・オーディエンスに響くかたちに落とし込むこと。つまりブランディングのことです。
■「デザインする」
・クライアントをよく観察し
・課題や問題点や強みを見極め
・オーディエンスや時代、市場を考慮し
・問題解決する方法を柔軟にクリエイティブに考え出し
・それを可視化して伝わるかたちに落とし込んでいく
■良いブランド
・AUTHENTIC:偽りがない
・VISIONARY:ビジョンがある
・V -
Posted by ブクログ
伝えたいことは、自分らしさを大切にすること、グローバルマインドを持つこと。アメリカというグローバルマーケットの最先端で、日本人というマイノリティを跳ね除けて仕事するには、さぞ苦労もあったかと思う。その上で、苦労した分、悔しい思いをした分、それを仕事で跳ね返したというストーリーにはなるほどと思う部分もある。ディーンアンドデルーカのデルーカさんの奥様でもあり、ちょうどコロナでチャプターイレブンを申請したタイミング、ブランドとは厳しいものだと実感するところでもある。
クリスマスなんてNGで、ハッピーホリデー以外はあり得ないのが当たり前。ユダヤ人の上司を持つ身で、クリスマスは死を意味するし。でもこうい