住谷春也のレビュー一覧

  • 方形の円 偽説・都市生成論

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    ネタバレ

    36個の架空の都市、その成り立ちとその消滅について書かれた最高すぎる本。都市の盛衰が必要最小限の文章で、無限の広がりを持って目の前に現れてくる驚きといったら、それはもうすごかった。文章だからこそ成り立つ視覚的な表現に脳がやられて、一つ一つの都市を読み終えるごとに休憩を挟まないと読んでられないくらい。
    酉島伝法の解説もまた一つの愛に溢れた都市で、最後の最後で思わず涙ぐんでしまった。

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    2024年12月01日
  • 方形の円 偽説・都市生成論

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    36の架空の都市の記録。面白かった。
    現実でも本当は見つかってないだけで、あったら面白そうと思う都市もありました。
    そのほとんどが滅んでいるけれど、廃墟だけでも。。
    バラエティー豊かで、各々の都市を舞台に長編も書けそうでした。

    高度な技術だな…と思う都市もあれば、都市だけど人が生活を営めないなと思う都市もありました。
    人を辞めて住むのか。。
    月の都の方向性が特殊で良かったです。

    作者のあとがきも面白かったです。検閲の末、何十年も経てようやく完全版が出たのか。出版されてよかった…読める。。

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    2024年08月27日
  • 方形の円 偽説・都市生成論

    Posted by ブクログ

    ほぼ1ヶ月かけて読んだ。毎夜寝る前、電車の中、休憩中、現れては立ち消える奇想の都市の様子を楽しんだ。掌編の長さでありながら緻密な文章が都市を気楽に通り過ぎることを許さない。それぞれ特徴は異なるものの、そこに住む人を苛む都市の厳しさや恐ろしさを描いていたような気がする。

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    2024年02月01日
  • 方形の円 偽説・都市生成論

    Posted by ブクログ

    ルーマニア出身の作家、ギョルゲ・ササルマンによる、空想都市をテーマにした36の掌編集。表紙と表題に惹かれ、手にすることに。

    「多種多様な36の架空都市・建築・国家に関する短いエピソード集」といった内容。それぞれの題材1つで大作が出来そうなアイディアの宝庫で、フィクションの世界へ思いを馳せるには良かったが、一作品として物語を楽しむには少々物足りなかった。(掌編集なので仕方がないのだが。)また、本作が発表されるまでの紆余曲折が、本書に収録されている まえがき や あとがき に書かれているのだが、本編の内容に負けず劣らずなかなかに興味深いものであった。

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    2024年02月24日