マーロンジェイムズのレビュー一覧

  • 七つの殺人に関する簡潔な記録

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     700ページの大作、書籍というよりは壁もしくは鈍器といったほうが良い「七つの殺人に関する簡潔な記録/マーロン・ジェイムス」です。よくこんな本出す気になったな早川書房。しかも、中は二段組みで書かれており、正味2倍の容量。そして、忍び寄る老眼によってぼやけて見えるため、攻略難易度が異常に高いのが特徴です。いやー、時間かかりましたよ読むの。3か月はこれにかかりきりでした。
     ジャマイカの英雄、ボブ・マーリーにまつわるお話なのですが、(まつわるといっても本人は全部で10行くらいしかでてこない)、なんというか凄すぎて興奮が止まりません。「ナルコス・ジャマイカ編」とでもいえば良いのでしょうか。様々な登場

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    2019年11月04日
  • 七つの殺人に関する簡潔な記録

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    ある「歌手」の暗殺未遂事件について、様々な立場の人物の視点から真相を探ってゆく。
    膝の上に乗せるのにちょうどよい分厚さ。

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    2019年09月08日
  • 七つの殺人に関する簡潔な記録

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    ジャマイカやばいとこじゃん..

    名前だけ中に浮いていたボブマーリーという存在の輪郭が、(かなりいい意味で)この読書を通じて明確になった気がします。

    現在のジャマイカはどうなってるんだろう。
    レゲエを聴いみようかな。

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    2024年01月30日
  • 七つの殺人に関する簡潔な記録

    Posted by ブクログ

    いやぁ~、読みごたえがありました。
    百科事典じゃないんだから、もう。重すぎです!
    ・・・と文句言いつつ、この装丁、大好きなんですよね。
    背表紙が特に好き。背表紙を横書きにして、絵まで入れちゃうなんて、この分厚さだから出来ること。

    しかし、読んでいてけっこう頭が疲れた。
    たくさんの登場人物にそれぞれの視点から見えたことをしゃべらせて、ゆっくりと全体像を浮かびあがらせていく形式の物語なんだけれども、そういうタイプの物語の常として、話の焦点が絞られてくるまでにすごく時間がかかる。通常の本ならともかく、このボリューム。半分くらい読んでも(すでに400ページ以上)、ただのギャングの抗争劇にしか見えなく

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    2019年11月17日
  • 七つの殺人に関する簡潔な記録

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    書店員を長く続けていると何度か立ち会う入荷した荷物の箱を開けた瞬間にビビっと感じる「これ面白そう!!!」。この本も目に入った時から危険なぐらい引き付けられた。ボブマーリー暗殺未遂事件!?刺激的なワードが躍る表紙はその文字以上に禍々しいほど極彩色なジャングルの情景。ジャマイカのぼんやりしたイメージが輪郭を伴ってゆく。判型からして凶悪。ずっしりとした重量感。思わず躊躇する価格。それでも手に取らずにはいられない1冊。

    物語は1976年12月3日に始まる。日本では昭和51年。ロッキード事件が巷を賑わせていた年末に遠く離れた中米の地でレゲエ・スターにしてジャマイカの英雄ボブ・マーリーが襲撃された。真相

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    2019年07月23日
  • 七つの殺人に関する簡潔な記録

    Posted by ブクログ

    おちょくってるのか。簡潔な記録だと。A5版七百ページ二段組。厚さ五センチ。重さ一キログラム超。まさに凶器レヴェル。放ったらかしにしてあった妻の実家の庭の草刈りをした後で手にしたら、手首が震えて床に落としそうになった。『JR』以来、厚手の本を読むときいつもやるように、机の上に足を載せ、椅子を後ろに倒して膝の上に置いてページを繰った。久しぶりの大物である。しかし、長大さに恐れをなすことはない。一つ一つの章は確かに簡潔で要を得ている。

    「ボブ・マーリィが逝っちゃった」と歌ったのは加川良だった。ボブ・マーリーが死んだのは一九八一年五月のことだから、おそらくその年の秋から冬にかけてのことだろう。町の小

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    2019年07月17日