文庫化されたのを機に購入。
小学生の時からもう何度も繰り返し読んでいる、楽しいけれど物悲しく心を締めつけられる。
戦争で心を病み帰ってきたモミイチが、山の中でであった自由に楽しく生きる”ジプシー”たちと心を通わせる物語。
ジプシーたちの暮し、そのコミュニティーはやさしくゆるやかで、まさにファンタジー。でも、子どもの頃は、ほんとうにこの国の山の中にはそんな世界が存在するのではないか、と夢見ていた。今も本当にあって欲しいし、できればその中でくらしたい、と思う。
人のありよう、社会のありよう、そして、戦争についても考えさせられる。