市川裕のレビュー一覧

  • ユダヤ人とユダヤ教

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    ユダヤ人とユダヤ教について「歴史」「信仰」「学問」「社会」の四つの切り口からその概要を紹介したユダヤ思想の専門家による新書。

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    2024年05月09日
  • ユダヤ人とユダヤ教

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    パレスチナ戦争をきっかけにユダヤ人ないしユダヤ教へ関心が高まったので、読んでみることにした。


    歴史的な視点で面白かったのは、離散後のユダヤ人は意外にも福の神みたいな存在で、キリスト教化される前のスペイン、オスマン帝国やオランダなどユダヤ人の移住先の国には繁栄と自由があった。20世紀はそれがアメリカで、今現在も半数近くのユダヤ人はアメリカにいる。ユダヤ人が商売上手だったり、学問に長けていたりするのはよく知られているが、各時代にイケてる国を嗅ぎ分ける嗅覚もあるということだ。

    最終章で現在のイスラエルについて、シオニズムの形骸化に起因する大イスラエル主義政策を批判して、既成概念を排除し世俗派と

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    2024年01月27日
  • ユダヤ人とユダヤ教

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    世界史を学ぶに連れてナチスはもとよりなぜそこまでユダヤ人が忌み嫌われるのか、に興味が出たので。残念ながら「なぜ?」の部分はあまり掘り下げられておらず「迫害されてきました」という前提で話が進んでしまうので直接の回答は得られなかったものの歴史、宗教、教育、生活といった切り口でユダヤ民族について掘り下げられておりそれはそれで非常に興味深いものがあった。まずわかったことはかなり特殊な歴史を持つ人々だということで考えてみると絶滅させられたり征服民族に隷属や同化させられたり、という民族は沢山いたのかも、だけど民族丸ごと住んでいるところから追い払われた、というのが珍しいケースであるということ。また確たる宗教

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    2021年09月18日
  • ユダヤ人とユダヤ教

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    ネタバレ

     嫌韓とか嫌中とか、あらゆるものを十把一絡げに嫌い・反対と感情的に判断してしまう人がいます。子ども達にはよくよく、ああなってはいけない、物事は大抵多面的なもので、「全ての~」「あらゆる~」という言い方は大体間違いだから、と言い含めていました。

     しかしながら、本作を読んで、自分がこれまでいかに自分が避けようと思っていた偏見に陥っていたのかを本作で思い知りました。それは私のユダヤ観です。

     一般的なユダヤのイメージとはどんなものでしょうか。金持ち、流浪の民、陰謀、一神教、閉鎖的。私はこのようなイメージでした。
     しかし、本書が描くユダヤ世界ははるかに色彩豊かなものでした。つまり、ユダヤと一言

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    2021年06月26日
  • ユダヤ人とユダヤ教

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    参考になった。
    まとまっており良い。現代、ユダヤ人の影響は大きいと思われた。
    ユダヤ人とは何ものか、根っこのところがぼやけて昔過ぎて分からないのではないか。そこに触れられいない様に読めた。分かりにくい部分がある。

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    2019年08月03日
  • ユダヤ人とユダヤ教

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    某所読書会課題図書.難しい! 見慣れない語句が頻出するので、メモ用紙があっと言う間に一杯になる.視点として、歴史、信仰、学問、社会を挙げていたが、信仰と学問の部分はあまり理解できなかった."歴史"はイスラム教との連動が特徴的だ."社会"では金融や商業に秀でた部分をうまく解説している.著者を含めて多くの日本人がユダヤ人とユダヤ教について研究していることに驚いた.

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    2019年04月07日
  • ユダヤ人とユダヤ教

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    超重要なのは下記かな。

    ・ユダヤ共同体では、聖と俗の分離によって日々の行動規範が定められている。それを経済活動の観点から見ると、近代の自由主義的経済人の理念を先取りしたものであることがわかる。

    ・貧しさは本人の責任ではない、という考えがユダヤ教にはある。それは離散社会の境遇を思えば納得できる考え方であろう。

    農耕民族である我々は彼らの逞しさを見習わなければならない。。。

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    2024年02月25日
  • ユダヤ人とユダヤ教

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    専門用語が多いし、背景知識の説明が少ないからユダヤ人を初めから勉強したい人にとってはイマイチだったなー。まあでもユダヤ人の文化や歴史をゼロから学ぶのであれば、まずはキリスト教の成り立ちを知る必要があるということがよくわかりました。

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    2024年01月07日
  • ユダヤ人とユダヤ教

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    1.この本を一言で表すと?
    著者がユダヤ人とユダヤ教について学んできた事をまとめた本。

    2.よかった点を3~5つ
    ・真正のユダヤ人(p4)
    →ユダヤ人の定義が複雑で難しいことがわかる。

    ・ユダヤ人という前提自体、もはや選択肢の一つとなったのが現代である(p50)
    →ますますユダヤ人の定義が難しい。

    ・第二章 信仰から見る
    →ユダヤ教自体は非常に厳しい教えであると感じた。

    ・学ぶことは生きること(p126)
    →ユダヤ人が優秀と言われる所以がわかった気がした。

    ・利子取得の二重基準(p139)
    →上手く考えたように思えるが騙された感じもする。

    ・二極分化するユダヤ社会(p164)
    →宗

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    2023年02月23日