アンドリューメインのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一応ミステリなのかな?いわれればありそうでなかった、シュミレーションモデルを推理の材料にしちゃうミステリ。確かに要素を恣意的に選択してプログラムかけたら傾向でまくりだろうなと。
しかし主人公が天才過ぎてちょっとやりすぎ~。生物、化学、医療系、プログラム系、実地もおっけーとかないやろw題名からインディージョーンズの生物学者ver.なのかと思ったけど、生物学者の範疇超えすぎw
あと、人の感情がわからない病(単語忘れた)だったら、話相手の微妙な心の機微とかわからんのではないかと思った。
ま、なんちゃって理系だもんで全体的には好きです。海外ドラマとかにしたら受けるかもしれない。読み物としては万人にはオススメできない。 -
Posted by ブクログ
理科系が苦手な人はタイトルを見て本書を避けようとされるかもしれないが、理科系が苦手なぼくでもシリーズ一作目『生物学探偵セオ・クレイ 森の捕食者』ともども本作をしっかりと存分に楽しめたことを保証します。前作よりも理科系とかハイテク数学系などの場面に多くページが割かれている印象はあるものの、それらがストーリーや捜査に重要な小道具の役割を果たしてくれること、またそれら小道具の斬新さ、アイディアの豊富さで、理系云々以上にミステリー・ファンの好奇心をすごく掻き立ててくれるので是非ご安心頂きたい。
小道具ばかりではなく、セオ・クレイの持つ理系学者風の一風変わったキャラもなかなか読みどころである。譲歩せぬ理論。他社を寄せ付けぬ観察眼。犯罪現場や関係する人間たちに対するこだわりと探求力。推理力に働く強い専門性。このあたりが理系学者畑の人間を小説として活かしている個性である。しかし、それを上回るのが人間洞察力。正義感。無茶とも言い換え得る勇気。勝気。怒り。愛情。
とりわけ本書では、テーマとなる原罪として、アフリカで頻発する色素欠乏症の人たちへの迷信による迫害という点に独特のものがあり、国際政治力学により隠蔽される人や犯罪、情報機関や政府による汚職、隠蔽、証拠隠し、証人隠し、等々、セオ・クレイの怒りの向けられる矛先には事欠かない。捜査の過程では、科学から最も遠ざかるブードゥー信仰、似非呪術ネットワークなど、黒魔術的側面に生きる人々も登場する。
あらゆる意味で前作を凌駕するスケールと謎の深さとセネ・クレイの激怒の強さが感じられる。追跡へのこだわりとともに主人公の脱線は激しさを増すばかり。法律すれすれ、いや時には違反行為。それもとんでもなく危険性のある手段を取ってでも、この事件の犯人を駆除しようと命を賭ける。徹底した追及精神と、責任感の強さには狂気さえ窺える。
ちなみに前作未読の方は、序章の段階でネタバレがあるので、前作から順番に読まれたほうが良いかと思われる。主人公の職場や境遇が前作とは変化しており、この先もセオ・クレイの仕事や立場はドラスティックに変化してゆきそうだ。徐々にスケールアップしてゆきそうな予感が見られる本シリーズ。フリークささえ感じさせるほど熱血漢で、しかもどこかオフビートな主人公。若き書き手による若きヒーローは、さらに新たな地平に目を向けてゆくことだろう。目を離せない。まさに油断のならないシリーズなのである。 -
Posted by ブクログ
大学で生物工学を教えているセス・クレイ教授。彼がモンタナ州の人里離れた町に滞在中、近くの森で昔の教え子の死体が見つかりました。彼は教え子の死に衝撃をうけ、さらに自分が容疑者になったことから元来の偏屈気質に火がつきました。そして熊に殺されたとされるかつての教え子の死に疑問を抱き、独自に調査を始めるところからこの物語は始まります。事故当時、現場でフィールドワークをしていたセオが容疑者として疑われるのですが、ほどなくしてかつての教え子の殺害は熊の仕業とわかり釈放されることになりました。しかし、彼はこの事件は熊による食害ではなく殺人だと直感します。そしてモンタナの田舎の無能?警察を敵に回しつつ、思いもよらないトラブルに巻き込まれて行くという展開に・・・。
主人公は陰キャラでコミ障かつ体力にも自信がないというキャラクター。しかしその実、真実を手にするためなら法を度外視してでも単身危険に身を曝すことのできる立ち回りを見せ、決断優先の気質を持っていて、警察や殺人鬼に向かっていく気骨も非常に旺盛なところに私は興味を惹かれました。分かりやすく言うと、ダイハード的なハチャメチャなキャラクターということです。この辺は読む人によって感想も面白さも様々かもしれません。
中盤から後半にかけて、私は大いに楽しめました。特に終盤はアベンジャーズを思わせる、いやがおうにも盛り上がる展開でした。反面、行き当たりばったりとか、あるいはストーリーが粗い・ご都合主義などの意見も多いようで、その辺はうなずけるような。いずれにしても、ヒグマの襲撃というきっかけで始まる本書は、熊の出没が話題になっている昨今の日本でも話題になりそうな内容と言えるかもしれません。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ生物学探偵セオの二作目。
セオは前作の殺人鬼との対決で人生が変わったらしい。
国防情報局で働いているだけでなく、
自分が狩りをする方の人間だと自覚したようだ。
そして、悪党だとわかっていても行方不明の息子を探す男を
手助けすることに。
前作と違って、強い女性ジュリアンが活躍しないことや、
私刑を示唆するようなラストであること、
いかに前作後に訓練を受けたからといって
マジシャンさながらに手錠を外し、
格闘家さながらにその手錠を屈強な男にたたき込むのは
ちょっと無理があることを加味しても面白かった。
独創的な捜査方法で次々と真実を明らかにするからか。
庭に埋められていた犠牲者たちの骨を犬がくわえていたりとか、
情報を掴むためにオカルト詐欺に騙されに行くとか、
新月に殺される意味を大学教授に聞きに行ったりとか、
それ以外の展開も面白い。
最後の方で、
誘拐と連続殺人の犯人をかばっていた人物の正体を明らかにすべく、
犯人を過去に逮捕した担当刑事に電話して、
食事中にもかかわらず、騙されたと思って犯人の顔を見てくれ、と頼み、
正体を掴む場面も面白かった。
次の作品も早く翻訳してほしい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「パードレはもいない」の後ろの広告で見て。
生物情報工学の教授セオは、
殺害された被害者がかつての教え子でだったため、
いきなり容疑者扱いされる。
警察は熊に襲われたと結論づけるが、
セオは科学的な追及で犯人は人間だと考え、
データを集め分析し、
同じ犯人の被害者と思われる女性の周囲を調べに行く…。
殺人者とホホジロザメの捕食のパターンが同じだと比較したり、
植生を調べて死体を発見したり、
さらにパターンから次々死体を発見したりと、
追及手段が面白かった。
発見した死体を警察で匿名で通報したり、
犯人に脅されて死体を盗んで身代わりとしたりと、
型破りなのも。 -
Posted by ブクログ
【腹減り度】
なし
【食べ物の割合】
☆
【1番美味しそうだったもの】
ダイナーのチェリーパイ(作中見るに美味しくは無さそうだけど)
*感想*
章が短いコマ切れで、とんとん拍子で話が進むので次々場面が変わる割にかなり読みやすい。
ヒロインのジリアンの、健康的なセクシーさと非常に可愛らしいキャラクターが◎。主人公のセオクレイは頑張ってるけどちょっと情けない。
本当にいるのかわからない、見えない敵を追うセオクレイは異常者のよう。ていうかあんなに死体掘り当てて送りつけてたら怪しすぎてセオクレイが捕まると思うのだけど。頭のおかしい学者程度の扱いなのでちょっと疑問だった(張られてたけど。)
タイトルの生物学探偵というのには疑問。‥探偵?
文句たらたらに見せかけて、続編翻訳されたら読むつもり。 -
Posted by ブクログ
マジシャンの書いた小説。なるほどと思う。東野圭吾の『ガリレオ』シリーズのような理系探偵のサイエンス・ミステリかとの予想を大きく覆し、本書はまるで、全体が仕掛けにみちたイリュージョンのようなエンターテインメント小説なのだった。火器や炎や鉤爪の活劇とバイオレンス・アクション。一人称現在形でのリズミカルな文体に着いてゆくだけで、探偵セオ・クレイの被る肉体的被害を自分が受けているかのような痛々しさに痺れてくる。
生物学探偵というタイトルから地味な先入観を持ってしまうこのヒーローは、一見普通の大学教授、かつフォールド・ワークと最先端のデジタル技術を駆使する研究者でありながら、実は真実を手にするためなら法を度外視してでも単身危険に身を曝すことのできる動きと決断優先の、もろにダイハード型でハチャメチャな主人公なのである。
熊による獣害と見られる女性遺体が、かつての教え子であったことから、当時事故現場でフィールドワークをしていたセオが疑われる。殺人パレードの開幕である。
独自のプログラムを駆使してのデータ解析を得意とするセオは、行方不明案件が異常な確率で発生しているモンタナ州のある地域に眼をつける。続いてセオは、複数植物の発育分布を調査することで、最近掘り返されたことのある土壌に眼をつける。前後のデータを重ね合わせたセオはピンポイントで遺体を次々と発見するが、それぞれの管轄警察には信じてもらえず、個々の遺体は熊による獣害として扱われるばかりか、セオへの警察の疑惑さえ拡散してゆく。
この事件のすべてに、一人のクレイジーな大量殺人者が存在するのではないか? そうした確信を貫こうと単身真犯人を追うセオだが、関係機関からも危険な聞き込み先からも異端視され逆に追い詰められてしまう。姿の見えない殺人者を捕らえるにはなかなか一筋縄では行かなそうだ。
何十年も殺人を続けている男は本当に存在するのか? そいつは何故捕まらないのか? 遺体たちは何故探されていないのか? 孤独に襲撃され土の下に埋められて行った若い女性たちの無念さは、満身創痍のセオを先に進ませる。
捕食者である何者かに常に先を行かれるジレンマ感。単独捜査を進めるたびに痛手を負ってゆく我らがヒーローには、どんな手が残されているのか?
最初に書いた通り、本書は手に汗握るアクション作品である。本書の日本語タイトルからは、そんな内容を想像して頂くことはなかなかできないかもしれない。しかし、書き手はプロのマジシャンである。執筆者の名前を英語スペルAndrew MayneでYouTube検索して頂くと、楽しいトリックやイルージョンの動画を観ることができる(もちろん確認済み)。
そうしたマジカルな作者の手中で踊らされれゆく被害者的快感を否応なく味わわせてくれる本作は、人気を得てシリーズ化され、既に4作目の執筆にかかっているそうである。楽しみなエンターテインメント・シリーズがまた一つ。結構大きな爆弾を炸裂させてしまったシリーズの開始。今後、声を上回る怪事件をどれほど生み出してくれるのだろうか。マジシャンのお手並み拝見と行きたいところである。