小国喜弘のレビュー一覧
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映画を上映会で観ていたので、すごくスッと読めた。映画観てからがオススメ。映画の中で起きていたことの本質が何なのか再確認できる。
大空小学校がすごいのは、発達障害のある子が一緒に学んでいることではなくて、学校が地域を巻き込んで子ども一人ひとりをそのままに受け止めて育んでいこうという姿勢を、学校全体で共...続きを読むPosted by ブクログ -
○私たちは、その子が「その子らしく」いられることを、まず優先順位の一番に置いて学校づくりをしてきました。「その子らしさの質を上げよう」と。それは、「その子の現状のままでいい」というのではありません。「その子の“ありのままの質”を上げよう」ということです。
その質を上げるのは、子ども同士の学び合いで...続きを読むPosted by ブクログ -
映画に出ていた子どもたちのその後や、木村先生がどうしてこういう子どもたちとの向き合い方をするようになったのか、がとても伝わってきて、読みながらまた涙ぐんでしまった。映画を見た後に読んだから、余計に伝わるものがあるのかもしれない。
もう退職されて現場から離れられたというのが本当に残念だけれど、この教...続きを読むPosted by ブクログ -
映画でもそうですが、読んでる間に何度も泣いてしまいました。声に出して驚いたり、笑ったり、読んでいる自分の反応に驚きました。
私は数多くいる、木村先生の教え子の一人でした。小学校5・6年を担任として受け持ってもらいました。今でも声を覚えています。(映画や本の中に出てくるような特別なクラスではありません...続きを読むPosted by ブクログ -
戦後の教育について、人権保障や障害を通して通史的に学ぶ事が出来た。
個人的には日教組の所が面白かった。
とりあえず、日本の教育は新自由主義によって列に外れた人を一般から疎外してしまう。そうゆことは辞めて寛容に生きようぜ!って事かな?
いじめの加害者も社会の被害者。だからそいつらを一方的に出席停止に...続きを読むPosted by ブクログ -
とても興味深く読んだ。
特に、
"スキルを与える前に「ちょうだい」という気持ちを表明できる子を育てる"
という言葉には、反省も含め今日の日本の教育を垣間見る中で、深く頷けるものだった。
大人たちが一方的にスキルだけを与えようとしていないか、子供たちの内側からの声に耳を傾けようとしていないのではないか...続きを読むPosted by ブクログ -
インクルーシブ教育の必要性を再認識した。
その一方、まだまだ現場は、特別支援教育と通常学級とを区別する個別支援教育を行なっている。自分もその一員として、交流学級に来る特別支援学級の児童の児童に難しさを感じている。
真面目に勉強する児童の迷惑になる行為があるのも事実である。
ただ、筆者の主張するインク...続きを読むPosted by ブクログ -
ドキュメンタリー映画「みんなの学校」の校長とNPO法人えじそんくらぶ代表の対談。
特別支援教育をテーマに、インクルーシブ教育やインクルーシブな社会について考える。
後半はえじそんくらぶ代表の高山の体験によるインクルーシブ教育についてのアメリカの取り組み紹介があり、興味深かった。
やはり教師だけでやる...続きを読むPosted by ブクログ -
みんなの学校が教えてくれたこと
木村泰子 小学館
大空と言う公立小学校の初代校長になった著者の
教師と言う人生を思い返した3290日の記録
こんな型破りな授業が
公立の義務教育で出来るのかと
驚くような話である
面白く思ったのは
第三章の「私の原点」である
中学の教師を目指していたのに
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子どもたちは自分たちで整列する力を持っているのに、教師が手を出してしまうから、子どもは教師がやってくれると思って責任を放棄してしまう。「その子を排除することは、かけがえのない学びを捨てるのといっしょ」という言葉は、これからのすべての学校が肝に銘じないといけない。Posted by ブクログ
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映画「みんなの学校」を観て、どうしたらこんな学校ができるのだろうと考えた。木村さんの講演を聴きに行き、この本も手に取った。
そのなかで、大空小学校のすばらしいところは校長のカリスマ性というよりも、その教育理念と教育システムが見事に一致し、徹底して「子どもの声を聴く」ことを大切にしていることだと次第に...続きを読むPosted by ブクログ -
学習では、「主体的に」といいながら、
その他の学校生活では、「○○しなさい、さもないと…」と指導する矛盾。
どうすべきかは、子どもが一番よくわかってる。
2歳の子でも。
わかってるのにできない子にこそ寄り添う。
子どもの言葉をジャッジせず、通訳する。
子どもを見る。声を聴く。
わかったつもりになら...続きを読むPosted by ブクログ -
観たのは映画『みんなの学校』。
始まって五分で隣りに座っていた姉は泣き、後ろの席の年配の女性達は笑ったり感嘆の声をあげたり……。
公立小学校でここまで! と驚きました。
私は、教師時代のことをいろいろと思いだしました。
なんにせよ、全てつながっているんだなということ。
それから、この大空小学校のよ...続きを読むPosted by ブクログ -
ドキュメンタリー映画『みんなの学校』を観る機会があり、非常に感銘を受けた。ちょうど本書発刊のタイミングもあったので、さっそく読んでみた。
映画では実名だった子どもたちが仮名になり、本筋を変えない程度にエピソードが少し変更されていることを除けば、半分はほぼ映画に収録のままだ。もちろん、本書には取り上...続きを読むPosted by ブクログ -
子どもと大人。教育する上で大切なのは尊重と待ちだと思う。ありのままをその子を1人の人間として受け止め、変化を促しその変化を待つことができるか。
それを極限まで極めた学校がこのみんなの学校だと思う。
これは非常に難しいことだと思う。失敗、子どもから教わることも多いかと感じる。
その中で一人一人の教員...続きを読むPosted by ブクログ -
すべての教育活動を、教師を含んだ大人ではなく、子どもを主語に置き換えて考えるだけで、相当変わるのではないかと思うのだが。Posted by ブクログ
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「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」そんな理念をもつ大阪市立大空小学校のドキュメンタリー映画『みんなの学校』。初代校長の木村泰子さんの言葉がぎゅっと詰まった初著。映画ではわからない現場の葛藤と、子どもたちのその後、そして木村さんの原点では尼崎でのエピソードも。パブリックの学校ストーリーは...続きを読むPosted by ブクログ