故・桂米朝が毎日新聞で連載していたコラムをまとめた本です。サブタイトル「上方落語地図」のとおり、関西方面の地図とともに、そこを舞台にした古典落語を紹介しています。
すでに演じられることがなくなった噺が多いので、落語通の人でも知らない噺が多いのではないでしょうか。
また、落語を知らずとも関西方面に親しみがある人なら、郷土史の一つとして楽しめると思います。ちなみに私自身はどっちもまずまずの知識しかないので、多少難しく感じるところもありました。
それにしても米朝師匠の博覧強記ぶりには驚かされます。司馬遼太郎の解説も良かったです。