森下弓子のレビュー一覧
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200年ほど前に書かれた本ですが、今読んでも、というか、今こそ読みたい、読んでほしい本ですね、これ。
自分は、この本を読んでいて、『ジキル博士とハイド氏』と『ガリバー旅行記』を思い出しました。
構成もなかなか面白いです。
しかも、メアリー・シェリーが、二十歳そこそこで書いた本、というのは驚き。Posted by ブクログ -
「タイトルは有名だけど中身知らないよね」
となる典型的な作品の一つ。
長らく積ん読状態だったけど、
とあるブログのレビューが興味深かったのでこの度呼んでみた次第。
語り手が交代しながらモノローグを行うように展開されていて、
解説よろしくこれが後生の『嵐が丘』等へ派生していくというのは個人的に胸が...続きを読むPosted by ブクログ -
ピーター・ラヴゼイ『地下墓地』、
ピンチョン『Is it O.K. to be a Luddite?』などを読んで
気になっていた古典作品。Posted by ブクログ -
”人造人間”のアイデアの元祖、そしてSF小説の起源とされることもある古典中の古典。
知名度の割に原典は全然読まれてないことでも有名だそうです。
科学を志す学生、ビクター・フランケンシュタインが造り上げた”怪物”によって引き起こされる悲劇的ストーリー。
生命の創造、知識の獲得に伴う悲劇、孤独、善...続きを読むPosted by ブクログ -
1818年とは想像以上に昔の作品で驚いた。それでも古さを感じ無いし読みやすい。
フランケンシュタインと聞くとどうしても映画のイメージが先にきてしまって原作もB級ホラーなのかと思ったら全然違った。
命を生み出す側と生み出された側の心境の対比が物哀しい。
生み出す側はしっかり最後まで責任持たないと駄...続きを読むPosted by ブクログ -
フランケンシュタインというのは怪物じゃなくって怪物を作った人の名前だよというのは知っていたけれど、こんなロマンティックな小説だとは思ってもみませんでした。1818年に出版されたこのイギリス小説、肌触りがルソーの「エミール」に近いなあと思いながら読みました。両方とも教養を得るために「プルターク英雄伝」...続きを読むPosted by ブクログ
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怪物を創造した若き天才科学者フランケンシュタイン。
狂気のような熱情に駆りたてられて仕事を続けてきたフランケンシュタインは、怪物が生み出されるのとほぼ同時に病に倒れ、怪物は失踪する。
怪物は民家に潜んで言葉を覚え、感性を身につける。
文字を学んだ怪物は、実験室から持ち出した衣類のポケットにあったフラ...続きを読むPosted by ブクログ -
だだだぁーーっと読めて実に面白かったです!ホラー中心かと思いきや、怪物の人間くさいところなどが伺えて読む前の印象とは大分違った印象を読んだ後は抱きました。Posted by ブクログ
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ヴィクター・フランケンシュタイン博士に作られた怪物。博士の愛情をもとめながら博士の弟、親友、妻を手にかけていく。
2009年6月7日初読Posted by ブクログ -
〔フランケンシュタイン豆知識〕
・怪物の名前ではない
・怪物を創り出したフランケンシュタインはマッドサイエンティストの博士ではなく、大学生
・怪物が読んで感銘を受けた書籍は『若きウェルテルの悩み』『プルターク英雄伝』『失楽園』
・最初は北極を目指す冒険家の話、その中でフランケンシュタイン、その中で怪...続きを読むPosted by ブクログ -
SFの起源と言われている本作、『標本作家』で登場したこともあり、手を取りました。ザ・いつか読みたいとは思っていたが、読んだことがなかった本。
そして読み進めていくうちに、おそらくほとんどの方が思われている「えこんな話だったの…?」「フランケンシュタインって博士側の名前なんだ笑」などなど、思いながら読...続きを読むPosted by ブクログ -
フランケンシュタインを単なる怪物と思っていた。
フランケンシュタインは怪物を創った研究者で、怪物も見た目は醜いが知性を備えた生き物だった。怪物は狡猾とも言えるほどの知性を備えているし、感情も持っているし、思索もできる。
人間を創るという発想が、この小説の最大の魅力だろうが、フランケンシュタインと怪物...続きを読むPosted by ブクログ -
1月にある読書会課題本。学生時代以来の再読になる。人造人間をテーマにしたSFの古典中の古典。映画のイメージしかない人こそ読んでほしいと思う。訳はいろいろあるけれども、この版は訳そのものはもちろんのこと、巻末の解説もとても的確で面白いので、お薦めできる。Posted by ブクログ
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分類としてはホラーになるかもしれませんね
天才科学者 フランケンシュタインが、生命の真理を窮めて創りあげたものが怪物だった。やがて、知恵を持ち感情を持つことになる。
宗教色の強いこの作品は、キリスト教で言う創造物である人間を倫理を超えフランケンシュタインが名もない怪物・生命体を造ってしまった。それが...続きを読むPosted by ブクログ -
バイロン卿のディオダディ荘で行われた怪奇談義から生まれたメアリー・シェリーのゴシック小説。今までに何度も映画化されてきたため、映画の印象が強すぎてホラー作品のように思えますが、原作は悲哀に満ちた内容です。フランケンシュタインの体験を聞いたウォルトンが姉への手紙に書くという体裁のため、一方から見た事実...続きを読むPosted by ブクログ
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初めて読んだ本。怪物を生み出したことに罪の意識を感じる人間と、人間のように生きたいと願う怪物の話。哀しくもあるし、恐ろしくもある。名作。Posted by ブクログ
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11月のとある寒い晩のこと…
怪物が案外初っ端から登場するので、ひたすらに不幸にまみれて坂を転がり落ちていく感じ。でもその永劫の絶望の中で敵対しあうフランケンシュタイン博士と怪物、それぞれが何かランナーズハイのような、天啓のようなものをひらめく瞬間がある。
科学の力を思うままにふるった天才博士と、彼...続きを読むPosted by ブクログ -
『屍者の帝国』からの流れで読んだ。
フランケンシュタイン、という名前は知っていても、実際の話がどういうものか知らなかったわけなので、読む機会を持てて良かった。
人と同じような知能(=心、魂)を宿した存在を生み出すことは行っても良いことなのだろうか。
そんな、生命倫理観について色々考えさせらえた。
...続きを読むPosted by ブクログ -
随分長く、読まずに置いてあった本。アナキスト思想の著作のあるウィリアム・ゴッドウィンとフェミニストのメアリ・ウィルストンクラスト。30年前の学生時代にこの夫婦のことを習う。その授業の際、娘がフランケンシュタインの作者とほんのチョッと紹介された。
作者メアリは詩人シェリーと駆け落ち。バイロン達と過ごす...続きを読むPosted by ブクログ