森下弓子のレビュー一覧
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「フランケンシュタイン」と知っているのは名ばかりで、読んだのはほんとに初めてだった。
自分が想像していた内容と随分と違っていて、すごく考えさせられた。
外見の問題であったり、学ぶことに対して。これって、形は変えて、人間の生活にはずっと伴う問題を描いているんじゃないかなと思った。Posted by ブクログ -
初めてちゃんと作品読んで、
ストーリーってこういうのなんだ
って知った。
海外翻訳は、読むのに倍以上時間かかる。
結構疲れるんだよね、
翻訳家にもよるんだろうけど、
読みやすかった方だと思う。
だらだら長いけど。Posted by ブクログ -
率直に言うと、ストーリーとしては然程「面白い」というわけではない。寧ろ似たような話をどこかで見たことがあるかな、という感覚があった。
しかし、これが19世紀に書かれた小説である、ということに思い至って、改めて驚いた。
「似たような話を見たことがある」ではなくて、「似たような話がいくつも作られている」...続きを読むPosted by ブクログ -
「アルジャーノンに花束を」を読んだら、こちらを読みたくなったので数年ぶりに再読。
人が手を加えてはいけない一線を越えてしまった部分が共通していたからだと思います。
特にこの作品は人工物である怪物と対比するように描かれる自然の美しさや厳しさに凄みを感じるので
余計に人間が踏み入れてはいけない領域だった...続きを読むPosted by ブクログ -
この小説を読んだ人は誰でも、怪物に同情するだろう。
しかし、では現実の人生で、醜い人を愛せるだろうか?
醜い人から受けた愛に報いることができるだろうか?
「醜い」ということの存在が、この世界において、何よりもホラーなのだ。Posted by ブクログ -
2011.12.01
授業で扱っています。
「フランケンシュタイン」という言葉は知っていても、はたしてどれだけの人がちゃんと「フランケンシュタイン」を知っているのか・・・
フランケンシュタインって怪物の名前じゃないんだよ、作った化学者の名前なんだよ。
そして、怪物も私のイメージでは継ぎはぎだらけでネ...続きを読むPosted by ブクログ -
誰もが知っているフランケンシュタインという名の怪物の原作です。実はフランケンシュタインというのは怪物の名前ではなく怪物を創り出したある学生の名前なのです。読んでみるとこの怪物はもともとは心の優しかったのですが醜い姿のため創造主であるフランケンシュタインにも怖がられ憎まれ誰ひとりとして彼を愛してくれる...続きを読むPosted by ブクログ
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とにかく考えさせられるものが多いと感じた.
我々は生命を創造してもよいのだろうか?
創造した生命を無責任に放置してもよいのだろうか?
生命に心(理性や知能)が宿ったときそれを処分することに倫理に反しないのか?
生命とは手に触れて温度があるものだけなのだろうか?(コンピュータ上などの仮想的に創造さ...続きを読むPosted by ブクログ -
手頃なものでは一番忠実で親切な訳本だと思う。凝った作りでなかなか面白かった。批評理論を学ぶためにも読んでおく必要がある。クローンや遺伝子組み換えが論じられる昨今、科学の問題について考えるにも読むべき古典だろう。Posted by ブクログ