ゲアリースミスのレビュー一覧

  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

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    統計データのゆがみについて
    最後の章にまとめがあるので引用
    パターンの誘惑
    間違った、あるいはバイアスのかかったデータ
    怪しいグラフ・データの省略
    よく考えずに計算する
    交絡因子がないか
    絶好調の波vs大数の法則の誤解
    平均への回帰
    テキサスの狙撃兵(たくさんデータを集めて都合のよい部分だけ抜き出す)
    理論なきデータvsデータなき理論

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    2021年09月20日
  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

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    ネタバレ

    おもしろい〜
    読み終わって、数字は嘘をつかないけど、嘘をつく人は数字を使うって言葉を思い出した。



    意味のないパターンでも、何かの効果の根拠であると言われればすぐに意味があるものと受け止めてしまう。人間の弱点は、世界を理解したいという欲求から生じている。
    認知ミス1.パターンとそれを説明する理屈の魅力にかんたんに屈してしまうこと。
    認知ミス2.自分の考えを裏付けるデータにとびつき、矛盾する証拠を無視すること。


    データ•グラビング
    有意性を示すために、公表する結果を選別したり、データを強引に探し出したりするやり方
    自己選択バイアス、たまごとにわとり。
    生存者バイアス、データから理論を引き

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    2021年08月28日
  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

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    スティーヴン・レヴィットのベストセラー『ヤバい経済学』の目玉の章である、ニューヨークの犯罪減少の最大要因が中絶の合法化、という内容が否定され、かつ、レヴィット自身がそれを認めていたのが、大変衝撃的だった。

    他の内容は大体統計の面白本でよんだことがあるよう内容だったけど、筆が鮮やかでとにかく読みやすい。

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    2021年01月09日
  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

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    ネタバレ

    数字というものは実に力強い。

    数字で表現すると他者との比較が可能になるし、過去との比較が可能になるし。相関性についても、ほら相関係数が1に近づいています、というとなるほど確かに、などと思ってします。

    ところが、ところが、実は数字だって怪しいものがある、しかも相当ある、というのが本書の主張するところです。

    ・・・
    本作、19章に渡って、これはおかしい、あれはおかしいとまくし立てております。夫々、なるほどと思うことがあります。

    分かったり分からなかったりしましたが、印象深かったものを以下に記したく存じます。

    ・・・
    <生存者バイアス>

    第二章で図入りで解説されています。

    英国空軍が帰

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    2024年10月13日
  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

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    データドリブンを装う理論や研究成果も、十分に疑ってかかるべきということを、様々な類型と実例で示した書籍。
    ランダムサンプリングしたつもりでも自己選択バイアス(ある選択をした者に共通する傾向。A大学とB大学の卒業率を比較する時、入学時の学生の特性そのものが異なるため慎重に比較検証すべき)や生存者バイアス(帰還した戦闘機から被弾箇所の傾向をみようとしない。致命的な場所に被弾した戦闘機は帰還しない)でデータはすでに偏っているかもしれない。
    交絡因子(結果に影響する別の因子の偏り)が検証結果に影響を及ぼしているかも知れない(コーヒーを飲む者の癌になる確率は高いが、これは喫煙率が高いためで、コーヒーに発

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    2024年03月24日
  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

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    ビールの販売量が上がると結婚する人が増える。この手のとんでもない理論が巷をにぎわせていますが、それはただその街の人口が増えただけという。こんな例を使いながらデータの見方、騙されないための知識が解説してあります。後半はちょっと同じことの繰り返しになっていたかも。

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    2019年12月26日
  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

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    様々な例がある。特に心理学ではあまり使われない経済の例があるので、株に興味がある人は読んだほうがいいかもしれない。
     学部生がこの本を読んで自分の研究に使うか、ということは考えにくいが、一般の人が教養として読むのはいいであろう。原題はStandard Deviationsであり、日本で標準偏差、という言葉が本のタイトルとした場合には売れなかったであろう。

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    2019年05月11日
  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

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    株価やアメリカ選挙、被弾された戦闘機などの統計をもとに、数字に盛られた、あるいは不足した観点を指摘する。数字にとって大切なのはその根拠にあり、説明の付かない事象には、説得力がない。
    面白いと思ったのが、被弾を受けて生き残った戦闘機よりも、墜落した戦闘機の統計を採ることの意味が面白かったです。何となく上手くいっているからよりも、根拠に基づいて行動することの方が良い気もします。

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    2019年04月12日
  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

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    ネタバレ

    統計の誤用について、実例を挙げながらの解説。
    シニカルで個人攻撃っぽい内容なので好き嫌いが分かれそうだが、へーっと思うような例も多数あった。

    理論なしにデータをあさって面白そうな関係を見つけ出すのもだめだし、データなしに理論だけがあってなんとなく正しそう、と思い込むのもダメ。そのとおり。

    ・400万部を売り上げて名著のほまれ高い「ビジョナリー・カンパニー2」や「エクセレント・カンパニー」も、執筆時点で偉大な会社を選び、それらに共通する特徴を抽出し、これこそが飛躍の法則だといっているが、実際は出版後の株価がインデックスを下回っているものが半分以上

    ・確率とは、計算という形態をとった常識にほ

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    2019年09月09日
  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

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    統計はわからないのだが、インチキな統計の話を読むのは好きなのよねえ。しかしこの本は分量が多すぎて読みきれない。あきらめ。


    - まぎらわしいデータ、あやしいグラフに注意
    - 交絡因子をさがす
    - テキサス狙撃兵に注意
    - データが省略されてたら用心
    - 理論なきデータもデータなき理論もだめ

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    2020年06月15日
  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

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    「どんなデータでも、たとえランダムにつくったデータであっても、じっくり見れば必ずパターンは見えてくる。それがどんなに魅力的なパターンだったとしても、それを裏付ける理論が必要だ」
    理論なきデータ、データなき理論に騙されないようにする。気をつけるのは、自己選択バイアス、生存者バイアス、交絡因子。

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    2019年06月08日
  • データは騙る 改竄・捏造・不正を見抜く統計学

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    副題の不正を見抜く統計学というところにひかれて読みましたが、どちらかといえば"統計の不正を見抜く"みたいなお話です。
    認知バイアス本としては、基礎的な話がしっかりまとまっていて、読み口も分かりやすくいい本だと思いました(どこかで聞いた話が多いことの裏返しでもありますが)

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    2019年03月07日