吉田謙一のレビュー一覧

  • 法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

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    愛媛大学1期生の大先輩であり、のちに東大法医学の教授になられた著者の書籍であり興味深く読ませていただいた。科学者としての良心や誇りをもって働いてこられた著者の、一方では前近代的な我が国の刑事司法に対して、その科学的根拠を持った事実認定に対して自説に合わないと切り捨てる姿勢を一挙両断される。そのために数々の冤罪事件や医療事故に対する司法介入で冤罪が更に増えている状況を科学的根拠を持った事実で冷静に述べられる筆致には感動を覚える。事例に即して説明されるので説得力がある。日本の法医学が置かれた状況を知るにはお勧めの一冊と考える。

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    2022年02月11日
  • 法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

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    災害死むず
    癲癇発作▶︎意識消失▶︎海に転落▶︎溺死
     ▷病死(1000万)
    酔って海に転落▶︎水浴死に該当する溺死
     ▷災害死(2000万)
    こりゃ災害時特約の支払いで揉めるわなぁ

    事例検討会、ぜひ公的な制度として運用しよう
    司法解剖の情報も再審裁判も公開しよう

    なんで日本てこんな閉鎖的なの
    きっしょいきっしょい

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    2025年05月11日
  • 法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

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    医療事故裁判のリアル

    気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新知識をゲットしよう。そんなコンセプトのブックガイドです。第107回目のテーマはやや医師向けですが「医療過誤と刑事裁判」。
    警察主導の死因究明で起こる犯罪の見逃しと冤罪ですが、われわれ医師にとって他人事でないのは医療関連死における臨床医の責任追及です。そこで読んでおきたいのが吉田謙一著「法医学者の使命 『人の死を生かす』ために」です。
    著者は、法医学の大学教授を退官して大阪の監察医務監になった1953年生まれの法医学者です。前半はよくある法医学OBモノという感じだったのですが、後半の「医療事故と刑事裁判」「どうす

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    2022年12月08日
  • 法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

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    異常死の死因の解明に関して長年にわたり第一線で奮闘されてきた著者が、独白したセリフがp186にある.曰く、専門的知識の乏しい取調官が、専門家に意見を聴取する際、予断に基づいて専門家に呈示する資料や前提条件を絞り、自らの見立てに沿った問いを発し、聴取内容を作文することが常態化していると感じる.恐ろしいことが常態化していることに驚く.情報を開示することに前向きでない我が国の体制を根本から見直す必要性を感じた.

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    2022年03月14日
  • 法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

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    冤罪の事件を取り上げ、法律家の法的判断至上主義と科学軽視を批判し、刑事司法システムの改善の必要性を唱える。そのために多数のケースを短く紹介されているのだが、医学知識の乏しい読み手にとっては若干辟易。著者の想定した読み手は医学生等なのかもしれない。事例検討会など地道な取り組みをされているが、刑事司法システムの改善につながらないのは何故だろう?

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    2022年01月30日
  • 法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

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    法医学の第一人者である著者が、豊富な自験例などを紹介しつつ、日本の死因究明制度や刑事司法の問題点を指摘。
    法的判断等における法医学による死因究明の重要性を理解した。また、様々な突然死の症例の解説は、タナトフォビアの自分にとって有益だった。

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    2021年12月25日
  • 法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

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    類書を何冊か読んだことがあるが、
    これは法医学と裁判実務での実例や問題点にも深く踏み込んでいて、興味深かった。
    「その行為のせいで死亡した」のか「たまたまその行為の時に突然死した」のか、の判別の困難さは知らなかったので勉強になった。

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    2021年10月15日
  • 法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

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    数々の事件の死因究明を手掛けてきた法医学者が、「人の死を生かす」の副題で、ケース1からケース59までの実例で、法医学の役割を語る書。
    突然死の様々な要因を述べ、犯罪死を見逃さないよう注意を促す。
    一方で、冤罪事件のケースを列挙し、どうすれば冤罪被害をなくせるかと言及する。
    専門的知識の乏しい検察官などが、予断に基づき自らの見立てに沿って作文をしていることが常態化していると警告する。

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    2022年07月12日