桃井富範のレビュー一覧

  • すらすら読めるドストエフスキー

    Posted by ブクログ

    世界文学の最重要人物である作家・ドストエフスキーの作品はその難解さから敬遠される傾向が最も多い 作品でもあります。そんなドストエフスキー作品や背景を分かりやすくまとめたのが本書であると思います。

    本書はドストエフスキーが人生の後半に著した『五大長編』を中心に、詳細な解説を加えたものです。今まで読んだことがあるものもあれば、まだ読んでいないものもあったわけですが、筆者の詳細な研究には本当に頭が下がる思いでページをめくっておりました。巻末に掲載されている筆者の経歴を読んでみると、北海道大学の大学院を卒業し、高校図書局在職中にドストエフスキーの作品と出会い、以後情熱を持って、その作品世界を研究して

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    2013年11月06日