チョンユジョンのレビュー一覧

  • 種の起源
    ハン・ユミンは血の匂いで目が覚めた。ベッド・カバーからなにからなにまで、べっとりと血痕がついていた。床にはドアからベッドまで足跡がついている。そして電話が鳴りだすr。ヘジンからの電話だ。お母さんはどこだという。なんでも夜中に着信があったという。家で何かあったわけじゃないよな?と問う。ユミンは状況が分...続きを読む
  • 種の起源
    一人の人間の中に芽生える悪。それが育ったあとの狂気。人を殺しながらもどこか現実感の薄いこと。淡々と実行しているような感情の動き。静けさの中にある意識と無意識を行ったり来たりするような心。誰にでも悪の種はあるのか。記憶の奥深くに沈んでいた本当のこと。日常の中に存在して身近にあるような怖さを感じた。韓国...続きを読む
  • 種の起源
    サイコパスの内面を主観で描くというやり方は、貴志祐介さんの『悪の教典』に近い感じですね。
    しかし、こちらの方が、なぜこんな「怪物」が生まれたのか、という部分を掘り下げて描いているので、読んだ後の後味の悪さは少ないかもしれません。
    ヘジンは可哀そうだけど。
  • 種の起源
    茂木健一郎さんがどこかの本でオススメしていたこの作品。
    随分と時間がかかってしまいましたが、「種の起源」読み終わりました。

    ダーウィンの種の起源ではなく、韓国の作家「チョン・ユジュン」さんのミステリー作品です。

    ミステリー作品というか、サイコスリラー的な内容。
    主人公の心情やその行為の内容が克明...続きを読む
  • 種の起源
    韓国ミステリ?
    初めてなんだけどどうだろう、と手に取ったら、最上位のサイコパスを一人称で味わえるというすごい趣向のエンタメでした。
    最近のミステリは犯人がサイコパスばっかりで食傷気味…とか言ってたら、これならどうだ‼︎とバーンとやられた感があります。
    読むのを止められませんでした。
  • 種の起源
    シビレるフレーズがちょいちょいあり、語り(翻訳)にジワジワおちていき、いつのまにか血と薬品と潮の臭いを探して鼻がピクピクしちゃうの。
    序盤、語り手の持病とタイトルにオチは読めたぜ!なシタリ顔した私は浅かったなぁ。
    経済力ある親がビーグル?自然淘汰なの?タイトルがまたよいの。
  • 種の起源
    母の日記以外はユジン(主人公)目線で進んでいく。解説にもあるように、内側から主人公の気持ちを知り、行動を共にしていく。共感できないからとても怖い。すべて誤解だったというどんでん返しはないかと次々読み進める。だが読めば読むほど絶望的。その絶望的な最悪具合がただただシビアで、そのことを淡々と語る主人公に...続きを読む
  • 種の起源
    血の臭いで目覚めるとそこには母の死体があり…というサイコサスペンス。

    舞台はほぼずっと家とその周辺だけで、登場人物も身内だけ。
    目覚めたとき前夜の記憶がなく、なぜこんなことになってしまったのか過去を振り返りながら徐々に真相が明らかになっていく…というような展開。

    もっとアッといわせる展開かと思っ...続きを読む
  • 種の起源
     朝、目を覚ますと、母親が首を切られ死んでいた。ユジンはその夜、癲癇の抗発作薬を服用していない所為で記憶が曖昧で自分が母親を殺したのでは無いかと思い誰にも助けを求めず思案していたが、ひとまず死体を屋上に隠し母親は旅行で不在という事にする。

     ユジンの母親と叔母は、ユジンの父親や長兄が亡くなった事も...続きを読む
  • 種の起源
    ミステリーの中にサスペンス要素が入った感じの内容かな…?最初は冤罪をはらす内容かと思いきや、主人公のサイコパスなところが現れていって怖かった。ページをめくるたびにゾクゾクする感じ。本で体験できる醍醐味!ただ表現がまわりくどいから前半で心折れそうになった…笑 
  • 種の起源
    ある朝、ユジンは血の匂いで目覚める。また発作が起きたのか。気がつけば、血塗れの自分と母の遺体。昨晩、一体なにがあったのか。発作により記憶をなくすことがあるユジンは、真実にたどり着けるのか。

    いつだかの七福神で紹介されていたもの。目覚めしサイコパスといいますか、なんと言いますか。
    ちょっとメメント風...続きを読む
  • 種の起源
    サスペンスとしては面白い。どんどん読める。ただ表現が回りくどくてかったるい。あとサイコパスの内面を主人公視点で描く発想は面白いのだけど、ちょっと表面的に感じた。
  • 種の起源
    怖いと評判だったので読んでみたけど怖くない…( ´_ゝ`)
    まわりくどい情景描写に途中眠ってしまった。。
    幼い頃にすでにサイコパスと診断されてしまっていることに違和感。
    韓国作家は初めてだけと、まぁまぁといった感じ。