木澤佐登志のレビュー一覧

  • 闇の精神史
    やはり木澤氏の本は面白い。ロシア宇宙主義、アフリカ思想、サイバーパンクなど現代にも大きく関わる思想でありながら一般にはほとんど知られていない思想を紹介されている。本書も目から鱗のことばかりだった。
  • 闇の精神史
    新年初めにCESが行われました。報道を見ると今年はAI、AI、AIで、AIをテーマにした企業同士の連携、提携の話題ばかりが目につきました。そもそもはコンシューマー・エレクトロニクス・ショーとして最先端のテレビがお披露目される見本市だったと思うのですが、インターネット、データ、AI,という流れの果ては...続きを読む
  • 闇の精神史
    ソビエトが、西洋の近代を、西洋由来のイデオロギーとアメリカの資本を使って乗り越えようとしていた。
    へぇぇぇ。
    VtuberやVRなどサイバー空間に体を移し、肉体を超越する思想を実現するためには、空間に入り込むためのデバイスを装着して認知出来る健常な身体が必要という矛盾。
    所々話が分からないまま読み進...続きを読む
  • 暗黒の啓蒙書
    ニックランドは民主主義社会に進歩的なものが隆盛になり、右派は今後もリベラルによって衰えていくだろうとして、右派に、新反動主義というネオナチとは一線を画すと同時に差別的な思想を提示し、少数派のリバリタリアンたちには声というアプローチではなく、民主主義から出口〈exit〉し、コーポレーションのような新官...続きを読む
  • 闇の精神史
    ロシア宇宙主義から始まって、アフロフューチャリズムからサイバースペースまで、人間が夢見てきた「未来」や「ユートピア」はことごとく失われたのか…という話?
  • 闇の自己啓発
    興味のあった加速主義を中心に幅広い知識をもとに語る読書会の記録。大半が知らない知識で理解できなかったが、それによって自分の無知を思い知らされた。ここから読書の幅を広げていきたい。
  • 闇の自己啓発
    社会のはぐれモノであり、論客(知識人)による自己啓発によって「正しさの奴隷」とされた社会へのアンチテーゼ。
    Twitterという場で交わされる"議論"とは全く違う互いへの尊重と理性,客観性が兼ね備えられ議論。
    社会の闇にこそ、今や将来を考える輝きがある。特に宇宙開発について、光速と物理的な距離におい...続きを読む
  • 闇の自己啓発
    この本で「闇の自己啓発」されるかどうかは読み手次第だと思うが、膨大な数の引用と普段用いないような概念の数々で、次に読むべき本との出会いや知識(教養?)の広がりにはなった一冊。
    個人的には、ちょうど並行して読んでいる「ホモ・デウス」とリンクしている部分が多く楽しめたと思う。

    「読書会」なので、読んだ...続きを読む
  • 闇の自己啓発
    そんな言うほど「闇」でもなく、むしろ素直な感じ。映画『ジョーカー』の感想の一言目に人間の人生に興味ないからちゃんと貧困対策をすべきという感想しか出てこないっていうの笑った。
  • 闇の自己啓発
    2021-01-27
    こう言う刺激的な読書会記録には困ったものだ。対象書籍読みたくなっちゃうじゃないか。
    …3冊ポチっちゃったじゃないか。
    と言うくらい面白かった。身の回りのいろんなことに援用してみたり。「知」ってワクワクする。善かどうかはともかくとして。
  • ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち

    読み応えがあった

    ダークウェブ のことをほとんど知らない状態でしたが、興味があったので読んでみました。

    前半はなんとかついていけたものの、後半からは内容が難しくなっていったように感じてしまいました。

    ダークウェブ の概要から、思想や哲学に至るまで詳述されていて、かなり読み応えがありました。

    ダークウ...続きを読む
  • ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち
    インターネットの世界には真偽が定かでなない
    都市伝説に満ち溢れています。

    グーグルで検索できるのは全体の4%程度であ
    り、残りの96%はいわゆる闇サイトであって
    そこに足を踏み込むと、あっと言うまに住所
    などを特定されてしまうとか。

    闇サイトを除いているとネットの向こう側から、
    「ほう、君は日本...続きを読む
  • ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち
    自分のダークェブについてのイメージが、まさにアクセスした途端に個人情報などを抜かれて云々だったので、作中でズバリと言い当てられたのには笑ってしまいました。

    ダークウェブの本だから、ペドフィリアとか麻薬とか殺人請負とかそういうサイトの話も出てきてそれもとても興味深かったのですが、前半のダークウェブが...続きを読む
  • 闇の精神史
    ロシア宇宙主義とユーラシア主義、サン・ラー、サイバースペース…というかスキナーの行動分析学とフーコーの『ユートピア的身体』、と特に新しいことはないけれども「朽ちた未来の破片をサルベージし、それに一条の光を当てる」企画として面白かった。
    特に新しいことはない、というのは何というか、SFマガジンのコラム...続きを読む
  • 闇の精神史
    とりあえず、言葉が難しい
    著者の知識量は素晴らしい
    もっと知りたい、とおもえるけど
    もう少しわかりやすい言葉を使って欲しかった
    サルベージ、オルタナティブ、パラフレーズ
    ジャンクヤード、プリシェヴィズムなどなど
    初めから???な単語の連発で
    わからないところをすっ飛ばして読んでも
    興味深い内容だった...続きを読む
  • 闇の精神史
    ロシア宇宙主義、アフロフューチャリズム、サイバースペース。

    テック企業家の徹底的生命延長への指示と資金提供、メタバース思想の保守性、増加する一方のサイバースペースの電力消費の話などが面白かった。
  • 闇の精神史
    2023-11-02
    SFマガジン連載の書籍化なのは買ってから知った。てことで1度読んだ内容なのだが、こうやってまとめて読むことで、全体が終章で語られる作業ー過去にちりばめられた実現しなかった未来を拾いなおして再構築する作業の実践であることが明確になった。
    サイバースペース革命は、ある意味当事者とし...続きを読む
  • 闇の自己啓発
    45歳の自分よりもっと若い人向けの内容との印象を持った。話者たちも自分より一回り以上年下の方たちだし。ブックガイドとしては文藝2021年春号の同会による「精神と身体改造のための闇のブックガイド」の方が有用だった。

    第一部のダークウェブ、管理国家、あとは映画『ジョーカー』に関しての雑談が面白かった。...続きを読む
  • 暗黒の啓蒙書
    どの辺が「暗黒(dark)」なのかわからず・・・。
    訳者解説の人間にとって真の暗黒なものであるウイルスが猛威を振るう中、『あらゆる統治は退けられるべきなのだとこの世界そのものからでていくのだと、いったいなぜいえないのだろう。』という言葉に非常に説得力を感じた。

    ピーター・ティールも自らがマジョリテ...続きを読む
  • 闇の自己啓発
    ディープな内容と膨大な注釈と引用文献。読むヒトを選ぶ一冊。共感することは少なかったが、筆者達の知識量の凄みを感じた。