矢口誠のレビュー一覧
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【バイデンは「つながること」に対して飽くなき欲望を持っている】(文中より引用)
政治家としての輝かしいキャリアを築き上げながら、私生活では絶望の淵を覗くような経験も持つバイデン大統領。その人となりを描きながら、バイデン大統領が米国にどのような影響をもたらすかを考察した作品です。著者は、ピューリッツァー賞作家のエヴァン・オスノス。訳者は、編集者を務めたこともある矢口誠。
過去のエピソードにも足を運びながら、的確に人物像を描き出していく筆がお見事。また、その人物像から導き出されるバイデン大統領の可能性と限界に関する指摘も唸らされるものがありました。本人へのインタビューも興味深い内容が多く、バイ -
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遺伝学の学者が、それこそ色々なダイエット法を遺伝学的にぶんせきする。
家族の病気をなんとかしようと食事法を各種あたって見て、しっくり行かない部分をよみとくことができた。昨今のダイエットブームやアメリカ健康オタクのダイエット法がリン率する中、真反対の方方などに困惑することがままあるが、
思ったとおり個人差が大きいものだったといえる。
夫婦でほとんど同じものを食べていて、方や色々病気になり、いっぽう私はさほど大きな怖いことはない。この事実を鑑みて違いを分析して食べるものを検討するのが正しいということだ。ダイエット法に悩まされている方にはおすすめできる。 -
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まさに目からウロコが落ちる話ばかり。
結論的に言うと、生物の寿命と老化現象というのは未だ未解明の部分が多い。そもそも、生物の細胞は自己修復と複製を繰り返すことにより新しくなり新たな細胞に生まれ変わる。このシステムが壊れなければ老化をするはずがない。(植物は老化せず、何百年も生きる樹木があることは誰でも知っている)しかし、実際はそうではない。
著者は、「生物の寿命は、個体によるのではなく、種族全体、ひいては生態系全体を守る為に遺伝子により決まっている」と主張する。
例えば、牧草とウサギとキツネの関係を考えてみると、ウサギの寿命が高すぎれば、ウサギの数が多くなり、ウサギの住んでいる場所の牧草を食べ -
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ネタバレアメリカの田舎町で16歳の少女が失踪した。事件の解決のため、あるいは視聴率のため、テレビ番組のリアリティショーが制作されるが、事件は意外な展開に・・・
全編が事件の10年後に関係者にインタビューという形式で書かれている本作。もう序盤から「あれがなかったら彼女は今も生きて・・」とか剣呑なことばっかみんな言ってる。なにがどうなるんだ?そして彼女はなぜ死に至ったのか?となかなかにスピード感があって楽しめました。インタビュー形式っていうのも最初は戸惑ったもののなれると読みやすくも感じたし。
しかし結局のところ誰が悪かったんだろうか?作中でも何度も言及されてるけども何か一つ違っただけでここまでにはな -
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【自由研究】人はなぜ老いるのか?④
この自由研究をしてわかったことは、人類は必ず〈不死〉の研究を始めるだろうということです。
未来を予想するとき、たいていユートピア派とディストピア派に分かれますが、著者は人新世を〈罪〉とみた〈罪新生〉を持ち出したり、ディストピア小説『2B RO 2B』を引き合いに悲観的意見を仄めかします。
逆にシンギュラリティを予言したユートピア派代表?のカーツワイルさんは「劇的な世紀が待っている」と豪語します。(p406)
チャットGPTを前向きに捉える昨今のAI事情を鑑みると、どうやらカーツワイルさんに分がありそうですが、AIとの共存はやがて、AI無しでは生活出来な -
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ネタバレ老化に関して、進化生物学者たちが歩んできた過ちを指摘しつつ、寿命を延ばす研究について書かれている本。
読むのに時間がかかりました。面白くないわけではなはない(回りくどいですね)のですが、なんだろう、読んでは戻り読んでは戻りで、気合が入らないところは、斜め読みし、コラムを飛ばし、ようやく終わった、という感じ。
2018年の本なので、研究は進んでいることでしょうけど、老化に関する研究は、企業等が秘匿しているのであまり表に出て来にくいらしいので、世間的にはあまり変わってないかもしれませんね。
まず、老化は「明確な遺伝的プログラムによって引き起こされている」らしいです。
身体は癒えようとはせず、むしろ -