読み終えてしまうのが惜しくて、結末を知るのが悲しくて、毎晩少しずつページを進めました。
不治の病に侵されたミコと、彼女を心から愛するマコの往復書簡集。純粋としか言いようのないふたりの、お互いを思いやる文章、時に激しい言葉を突きつけたり、別れを切り出したり、将来の夢を語ったり。絵に描いたような幸せな
...続きを読むカップルだったはずなのに、現実はそれを許さなかった。
現在からは想像もつかないような通信事情の40年前に、東京と大阪という距離を超えて愛情を育んだふたりを、いつのまにか応援している私がいました。