あらすじ
「手術をするまで死ぬことなんて怖くなかったの。だのにこの頃ちょっと痛かったりすると怖くて…」21歳の若さで顔面の軟骨肉腫という不治の病と闘いながらも彼のために生きようとしたミコ。それを遠く離れた東京から手紙で支えるマコ。お互いを想うあまりの嘘や自殺未遂をも乗り越えた二人だったが…400通もの手紙が紡いだ感動のベストセラー、電子書籍版で復刊!
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Posted by ブクログ
読み終えてしまうのが惜しくて、結末を知るのが悲しくて、毎晩少しずつページを進めました。
不治の病に侵されたミコと、彼女を心から愛するマコの往復書簡集。純粋としか言いようのないふたりの、お互いを思いやる文章、時に激しい言葉を突きつけたり、別れを切り出したり、将来の夢を語ったり。絵に描いたような幸せなカップルだったはずなのに、現実はそれを許さなかった。
現在からは想像もつかないような通信事情の40年前に、東京と大阪という距離を超えて愛情を育んだふたりを、いつのまにか応援している私がいました。