ジョン・ケネス・ガルブレイスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
星6個ぐらいつけたい、良質な一冊と思います。
金融、特に金融資産の販売や運用に関わる人には、特に読んでほしい良書だと思います。
金融に関する記憶は極度に短い、せいぜい20年しか続かない、とのこと、確かになぁと思います。なぜならリーマンショックから20年も経ってませんが、すでに忘れ去られようとししていると感じているからです。
てこ=借金(負債)であり、革新的に見える金融商品も例外なしに全て、既成のやり方を少し変えてみただけのもの、というのも確かに!と思います。第三世界の債務が問題になるのも新しい現象ではない。
とにかく、金融関係者には特に必読の書です。 -
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Posted by ブクログ
1929年の金融市場崩壊を描いた『大暴落 1929』が日経BPクラシックで再刊されて売れているカルブレイスさんによる、過去に発生したバブルとその崩壊の物語をまとめた小品です。日本語版は土地神話がまだ生きていた1991年に書かれたものですが、やがて来る日本の土地バブル崩壊にしっかり警告を出しています。
序文から。「以上に述べたことは、アメリカにおける当期と、それが日本を含む世界に影響を与えずにはおかないということである。私が見るところでは、アメリカ人は格別に投機痴呆症にかかりやすい心理を持っており、今述べたような報いを受ける度合いもまた大きい。... アメリカ人というのは、自分たちが成功して -
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Posted by ブクログ
80
陶酔的熱病は繰り返し起こる現象であり、それにとりつかれた個人、企業、経済界全体を危険にさらすものだ。のみならず、予防の働きをする規制は明らかな形では全く存在しないのであって、個人的、公的な警戒心を強く持つこと以外に予防策はあり得ないのである。
あらゆる人は、最も幸福なときに最も騙されやすいものだ。
最低の良識を持ち続ける上で何よりも大切な自己反省ということを怠りがちになる。
「私は物体の運動を測定することはできるが、人間の愚行を測定することはできない」ニュートン
金融史において確実に繰り返し見られるところの金融上の記憶の病理的な弱さ。
唯一の矯正策は高度の懐疑主義である。 -