母袋夏生のレビュー一覧
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1941年、ロシア占領下でポーランドで暮らしていた5歳のエリューシャと家族は、戦争で故郷を追われた。
落ちのびた のは、カザフスタンの草原の小さな村。何もかもが未知の暮らしの中で、少年は友達をつくり、言葉を覚え、狩りの知恵を教わり、たくましく成長していく。
終戦後イスラエルにたどり着くまで、どん...続きを読むPosted by ブクログ -
生と死の運命について考えさせられる。
設定が死後の世界で、人びとが意外にも生き生きと生活しているのがユニークでおもしろい。
時間のない人は、最初のサマーキャンプの章だけ読んでもいいかもしれない。Posted by ブクログ -
戦争で住んでいる地域を追われることは頭では分かっていてもいつもはっとさせられる。新しい土地でたくましく生きて行く姿にエールを送ってしまうが、なかなかのことだろう。
この家族はユダヤ人でスターリンの統治下、親スターリンの父親なんだが・・・いろんなことがあるね。ユダヤの人たちがヨーロッパからどうやってイ...続きを読むPosted by ブクログ -
自分はケレットに対しては手離しに賞賛はしてなくて、そういう人達は感受性が乏しいんではないか?と思っている。その理由は、自分が歪んでいるからであって、日頃
そこを隠してオホホと世の中をうまく渡っているつもりが、ケレットの深い洞察力によってビシャーと、照射されてしまうからである。それで勝手に疲れて、疲労...続きを読むPosted by ブクログ