母袋夏生のレビュー一覧

  • 走れ、走って逃げろ

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     ナチス・ドイツの時代を、まさに走って逃げて生き延びた主人公。戦争は人の心に大きな影響を及ぼすと考えた。
     大きな戦争が長く続いている今、どれほど多くの人が傷ついているのだろうか?今だからこそ、多くの人に本作を薦める。

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    2025年03月22日
  • 走れ、走って逃げろ

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    ものすごく読みやすくていっき読み。訳者の解説にもあるが、あまり感情的ではない、淡々とした文章なのがとてもよかった。全くのフィクションと違って、ユレクの出会った人たちの中に悪い面と良い面両方あることが、この世界の救いのように思った。

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    2023年01月26日
  • 走れ、走って逃げろ

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    参ったよ。
    こんなの、なにも知らずになんとなく手にとって読んでしまったのだもの、参るよ。
    もしかすると世に知られぬだけで、このような現実が他にも起きていたのかもしれない。
    この子はなぜ生き延びたのか。
    当然だ、神様はこの子を愛して守ったからだ。
    …にしても、ハードだぜ。
    ハードすぎるよ神様。

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    2022年12月03日
  • 走れ、走って逃げろ

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    以前にこの小説をもとに作られた映画「ふたつの名前を持つ少年」を見て、原作を読みたいと思った。私にはよくあることだけど、そのまま読まずに忘れて何年か過ぎ、たまたまこの本を目にして映画のことを思い出したので読んでみた。

    エピローグで驚いたんだけど、この話は何人かの体験をつなぎ合わせて作ったフィクションではなく、たったひとりでナチスに支配されたポーランドを生き延びた9歳の少年の実話だったんだ……

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    2022年04月11日
  • 走れ、走って逃げろ

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    ネタバレ

    ブク友さんの本棚でお見かけして手に取りました。
    この本には、ユダヤ人の少年がたったひとりで生き抜く姿が書かれています。

    ナチスの迫害から逃れるため、ただひたすら逃げるユダヤ人の少年。
    でも、少年が嘆き悲しむ姿はそこにはほとんどない。
    そんな余裕なんてないのだから…
    泣いている暇があったら逃げろ!
    そして生きるんだ!
    いや、「生きる」とかいう観念すらないのかもしれない。
    常に命の危険にさらされ 将来はもちろん、明日の命もあるかどうかわからない…
    ただ、今この瞬間だけは生きている。
    それしか感じられない。

    壮絶な逃亡生活の中、彼が出会った様々な人々。
    温かな心を持ったドイツ兵との、つかの間

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    2018年04月09日
  • 走れ、走って逃げろ

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    ナチスドイツから逃げ延びた戦争孤児がいたことは知っていたけれど、その子ども目線で書かれたものは初めて読んだ。ただ生きるために、必死に知恵と体を使い、ときには人々の親切に助けられ、逃げのびてゆくうちに、本当の名前も、親の顔さえも忘れてしまうのだ。実話だということに、思わずため息が出る。
    こういうものを読むたびに思うことだが。私はちゃんと「親切にできる」側の人間でいられるだろうか。真に、正しい行動をとれる人でありたいと、切に願う。

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    2015年12月19日
  • 太陽の草原を駆けぬけて

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    1941年、ロシア占領下でポーランドで暮らしていた5歳のエリューシャと家族は、戦争で故郷を追われた。
     落ちのびた のは、カザフスタンの草原の小さな村。何もかもが未知の暮らしの中で、少年は友達をつくり、言葉を覚え、狩りの知恵を教わり、たくましく成長していく。
     終戦後イスラエルにたどり着くまで、どんな時も前を向いて生きた、母と子の長い長い物語。

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    2015年12月04日
  • 走れ、走って逃げろ

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    2015年8月15日にヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開予定の映画「ふたつの名前を持つ少年」の原作本です。この本は2003年に岩波書店からハードカバーで出版されていましたが、この6月に岩波少年文庫のラインナップに入りました。若い世代により気軽に手にしてもらえると思います。8歳の少年、スルリックはポーランドに住んでいたユダヤ人でした。第二次世界大戦下で強制収容所(ゲットー)に強制移住させられますが、家族と生き別れ、ゲットーを脱出します。森や農村を転々として生き延びていく中で不思議と助け手が現われホロコーストの嵐を生き延びて行きます。戦後70年の節目となる今年の夏。「戦争と平和」は今年は特に

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    2015年07月28日
  • 走れ、走って逃げろ

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    ネタバレ

    実際にあったホロコーストでの体験談を描いた作品。
    片腕を失いつつも希望を持って生きたからこそ、生き延び結婚し家族をもつまでになった。とても過酷な経験で思い出したくない期間もあったと思いますが、貴重な話を聞かせてもらったという気持ちです。
    あの時代を生きた少年たちの記録。
    こういうことがあったという事実を忘れてはいけないと思うし読み継がれてほしい。

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    2024年02月10日
  • 走れ、走って逃げろ

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    読んで良かった

    ホロコーストについての本を読んでみたいと思っているけれど
    ハードからソフトなものまで
    どれから読んだらいいか迷っている人にぜひおすすめしたい…

    ホロコーストについては、知らなくてはいけない歴史的事実だとわかっていても
    受け止めきれる自信がなくて、つい遠ざかってしまっていた
    けれど、ここでは感情的な表現は最小限に抑えられていて
    とても淡々と進んでいく
    しかし、当時のこと、ポーランドでの状況について知ることができる

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    2023年05月04日
  • 走れ、走って逃げろ

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    走れ、走って逃げろ!まさにタイトルどおり。ユダヤ人スルリックは生きるために走る。森へ、親切な人の家へ、畑へ…そして片腕を無くす。それでも名前を変え、生きる術を覚えてスルリック=ユレクは走る。飢えとシラミ、恐怖、孤独。8歳の少年がよくぞ生き延びたものだと思う。と同時にユダヤ人というだけで世間がこれだけ冷たいのが私には理解出来ないけど。中学生向けだそうだが、大人が読んでも読み応えアリ。読んで良かったと思う。

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    2023年02月18日
  • 走れ、走って逃げろ

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    第二次世界大戦のユダヤ人の子供スルリックが経験したとんでもない話です。
    こんなことがあっていいのか?いいはずがない。
    両親や兄姉たちと生き別れ、酷い目にもあうが親切な人たちに助けられて生き延びます。
    戦争の恐ろしさ、愚かさ。
    こんな年端もいかない子たちに降りかかったんですね。
    たくさんの人に読んでほしい本です。

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    2022年04月30日
  • 走れ、走って逃げろ

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    いわゆるホロコースト小説。ユダヤ人少年のサバイバルもすごいが、助けてくれる農家や牧場の人たちの温かさにも心が温まる。

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    2021年03月06日
  • クネレルのサマーキャンプ

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    生と死の運命について考えさせられる。
    設定が死後の世界で、人びとが意外にも生き生きと生活しているのがユニークでおもしろい。
    時間のない人は、最初のサマーキャンプの章だけ読んでもいいかもしれない。

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    2019年06月18日
  • 走れ、走って逃げろ

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    ユダヤ人の8歳の男の子ユスフが、ユダヤ人迫害から一人で逃げ、生きていく姿。
    ユスフの様子を見ていると、子どもというのは愛を内包して生まれてくるんだなあと思う。
    ユスフは父親を目の前で殺され、母や家族とも別れ、一人で逃げ森などで暮らすのだが、常に明るさや好奇心を失うことなく、すべての出来事の中に楽しみ(興味)を見つける。そして接する人々に愛されるのだ。
    事故で右腕を失ったりと辛い場面もあるが、基本的には読んでいる間中は、なんていうか”愛”を感じられてのめりこんだ。

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    2016年11月24日
  • 走れ、走って逃げろ

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    ネタバレ

    最後の父親との約束「お前は生き残らなくちゃいけない、どうしても」
    8才のユダヤ人少年がユダヤ狩りから逃げて逃げまくる壮絶な4年間 
    少年はポーランド農民、ドイツ兵、ゲシュタボ士官、ソ連兵たちに助けられる
    彼は、死ぬことへの恐怖はない 神がいないことは明白だ 純粋な生への渇望だけが圧倒的に存在する 
    片腕を失い、自分のほんとうの名前も忘れ、終戦になってもなお「ぼくはユダヤ人じゃない」といいきる この言葉が重く胸に刺す つくづく思う、よくぞ、生き延びた  
    映画「ふたつの名前を持つ少年」 原題:Run Boy Run 
     

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    2017年04月19日
  • 走れ、走って逃げろ

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    ポーランドに住むユダヤ人の少年の、第二次大戦体験。
    未曾有の安楽な時代に自分は生かしてもらえている。

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    2016年02月13日
  • 走れ、走って逃げろ

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    ネタバレ

    読みたかった本(見たかった映画の原作)
    ユダヤ人でゲットーから逃げ出した8歳の少年が
    名前を捨ててユダヤ人ってことを隠して農家とかで働きながら生き延びる話
    事故で片腕になったり森で暮らしたり暴力にあったりつかまったりする
    ハラハラハラハラする
    かわいそうで泣ける
    ときどきやさしくしてくれるひとたちがいて、いることにほっとする

    実際にあったはなしで、その話をきいたユダヤ人の人が本にしたそうです

    映画みたいなー

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    2015年12月01日
  • 走れ、走って逃げろ

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    ホロコーストを扱った小説は多く、児童書もかなりの数がある。
    だから、どれを読むか、読ませるか(大人が子どもに手渡すか)は悩ましいところだが、これはかなりお薦め。
    不謹慎かもしれないが、物語として面白い。
    主人公ははじめ8歳で、2年ほどの逃亡生活を描いている。幼いため自分の置かれた状況もわからず、ただ生きるためだけに生きる毎日。そこを作家が勝手にお涙頂戴にしたりせず、子どもらしく受け入れて、時には楽しむこともあったことが、無駄な描写なく書かれている。
    ある面で冒険ものですらある。読んで、体験してみたいとは決して思えないが。
    面白く読めるものの、ホロコーストも、ユダヤ人もポーランド人もドイツ人もロ

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    2015年08月13日
  • 太陽の草原を駆けぬけて

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    戦争で住んでいる地域を追われることは頭では分かっていてもいつもはっとさせられる。新しい土地でたくましく生きて行く姿にエールを送ってしまうが、なかなかのことだろう。
    この家族はユダヤ人でスターリンの統治下、親スターリンの父親なんだが・・・いろんなことがあるね。ユダヤの人たちがヨーロッパからどうやってイスラエルに到達したか、一辺が垣間見られて興味深い。

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    2015年07月06日