小野容照のレビュー一覧

  • 親日派-売国と愛国の韓国史

    Posted by ブクログ

    この書籍のタイトル「親日派」とは、韓国併合時や植民地時代の朝鮮で日本に協力した人々のことで、売国奴とも位置付けられる。彼らは日本の敗戦によって排撃されるように思われたが、李承晩政権は結果として処罰に消極的で、むしろ社会の中枢を担っていた。しかし、その後の民主化に伴って親日派への批判が再燃し、現在でも清算しきれていない問題になっている。
    本書はこのような親日派を巡る韓国近現代史を描いた一冊。韓国併合条約に調印した李完用の現実主義的な政治思想、李承晩政権が親日派を登用した背景、民主化後における親日派の意味するところの変容など、丁寧に述べられており興味深い。特に、民主化以後は韓国国内における保守派(権威主義)と進歩派の政治的な対立に際して用いられた概念に変化していった過程が述べられており説得力がある。
    韓国の政権が交替するたびに反日的な言説が全面に出てきたり後景に引いたりすることに一喜一憂しがちだけど、結局のところ韓国国内の政治対立にリンクしている状況を踏まえると、我々はもう少し冷静になって向き合った方がいいのかも。
    もちろん、戦前の日本は朝鮮に対して良いことをしたのだという右派的な言説は安直すぎて距離を置くべきだと思う。日本の左右いずれのメディアもこのような歴史を押さえた論調になっていないことを痛感した。

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    2026年11月02日
  • 親日派-売国と愛国の韓国史

    Posted by ブクログ

    日本の占領、併合との関係において生まれた親日派、売国奴という言葉だが、当初は日韓併合に尽力し、朝鮮貴族や、朝鮮総督府に取り立てられた朝鮮人を指していたが、解放後は弾圧に回る警察を特に目標年、裁判も行われ死刑囚も生まれた。しかし、権威主義を打ち立てる李承晩が大統領になり、リアリストとして混乱の韓国の統治のためにむしろ旧総督府の人材を多く登用していった、その後権威主義政府が続き、民主化するが、その揺り戻しが起こる政治抗争の中で、親日派は保守派を糾弾するツールとして使われていく。日本人の取っ手興味ある視点からの朝鮮、特に韓国現代史。

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    2026年08月11日
  • 親日派-売国と愛国の韓国史

    Posted by ブクログ

    歴史は常に政治的利用の危険が付き纏う。日本も同様であるが、断罪と処罰ではなく、事実に向かい合い、真実と和解を目指すべきと思わされる。

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    2026年07月17日