塚本虎二のレビュー一覧

  • 新約聖書 福音書

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    新約聖書は人生の中で何度も引くことがあったし、その言葉には少なくない影響を受けてきた。だけど、マルコ以外は初めて通読した。共観福音書の重複の多さや、ヨハネが霊肉二元論的であることなどの特徴を知ることができた。ヨハネの福音書のイエスと弟子の最期の対話はとても感動的だ。
    我々の文明がキリスト教の影響下にあることを差引いても、およそ二千年前にこれほど普遍的に心を打つような言葉と行動を示した宗教者がいたことに驚く。イエスは言葉の天才であり、人間愛を最も直接的に体現した思想家であった。彼が神の子であることを信じると否とを問わず、最も偉大な宗教者の一人であることを認めざるを得ない。譬えを多用し、ときに強い

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    2024年02月29日
  • 新約聖書 福音書

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    新約聖書 福音書
    (和書)2012年08月04日 14:39
    1963 岩波書店 塚本 虎二


    福音書を読む。二回目です。最近フーコーさんのパレーシアや柄谷さんの無支配などいろいろ考えるところがあり、それがイエスと繋がりが深いと思ったので読み直してみました。真理を語ると言うところはイエスのパレーシアですね。

    イエスの奇跡にある病を癒すところは、ソクラテスについてミシェル・フーコーさんが講義集成で指摘しているところがそのまま当て嵌まると思います。イエスが病を癒すのは「汝自身に専心せよ」ということが起こったのだと思う。「自分自身に専心せよ。自分自身に配慮せよ。」ということなのだろう。それによっ

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    2020年09月26日
  • 新約聖書 福音書

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    私はキリスト教徒ではないが、マタイ伝が好きで複数回読んでいます。イエスの言葉は強く、弾丸のようです。ラビへの非難はとても厳しい。それは将来大教団となって本質を見失ってゆくであろう人々への極めて強い非難にも思えます。近親憎悪のような憎しみ、宗教の原則、愛情、教団の堕落、現世との対立、論争・・・。現代においても、古くならない本質的な問題に溢れています。

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    2010年02月13日
  • 新約聖書 福音書

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    塚本虎二による口語訳の福音書。日頃は新共同訳で触れていたが、これはこれでとても読みやすくてよかった。史的イエスの勉強をしていると、日本語訳の聖書はどれも意訳、解訳が多くて参考にならないと口をそろえて言われていますが、それをふまえたうえで読んでいると新しいことにもたくさん気づけます。巻末でそれぞれの福音書に対する説明や共感福音書について触れていて、それも参考になるし、各福音書の対応している事件には共通箇所の章節が記されているのがとてもわかりやすかったです。内村鑑三に師事した著者が晩年の30年以上をかけて新約聖書の口語訳をなしました。その偉業の一部。巻末にその当時の決心がうかがえるあとがきがあるの

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    2009年10月04日
  • 新約聖書 福音書

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    皇帝のもの(貨幣)は皇帝に返さなければならない。神のものは神に返さねばならない(12)▼持っている人は更に与えられ、持っていない人は、持っているものまで取り上げられる(25:29)。『マルコの福音書』

    神は善人にも悪人にも無償の愛を与える。人間たちも無償の愛をもってお互い接しなさい。右の頬を打たれたら左の頬を差し出しなさい(5:38)。※自分が気に入った人だけによくしてあげるのは自己愛▼情欲を心に抱いて女を見るのは、その女を実際に犯しているのと同じ。心の行いは実際の行いと同じく重要である(5)▼神聖なものを犬に与えてはならない。真珠を豚に与えてはならない。食べ物ではないと見るやいなや噛みつい

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    2025年11月13日
  • 新約聖書 福音書

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    全てを読み終えてはいないのですが「マタイ伝」に感銘を受けました。
    弟子の裏切りが展開されていく辺りは人間の業みたいなものを表していて怖いです。

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    2011年08月06日
  • 新約聖書 福音書

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    聖書は無料でもらったりもするんですがこれが一番理解しやすい。信仰心とかそんなのは残念ながら無いけど純粋に興味はあるって方には読みやすいのでおすすめ。
    訳によって印象がだいぶ違うので、本格的に学ぶ方はこれ以外も読んだほうがいいです。私はこれで十分。

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    2009年10月04日
  • 新約聖書 福音書

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    ヨーロッパに住むとキリスト教文化と付き合わないわけには行かない。彼等の生活と文化は多かれ少なかれ聖書と結びついてしまう。ヨーロッパ居住予定の人には一読をお勧めする。

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    2009年10月04日
  • 新約聖書 福音書

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    「異教徒のために祈る」って凄いことですよね。すばらしい教義です。「自分や家族のために祈ることは異教徒にもできる。」確かに。
    マルコ伝あたりは本当にあったことなんだろうなあ、という気がします。超能力持ってる人はいますし。

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    2013年03月17日
  • 新約聖書 福音書

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    何はともあれ、兎にも角にも、読 み 終 わ っ た !
    私、がんばった!

    「何を、何故信じるのか?」が知りたくてここまで読んできました。
    …やっぱり、分かんなかった。
    予備知識ナシ、テキストのみ、ではやっぱり無謀だったか…。
    歴史等含めた解説書を読みつつ、再トライ決定。

    ひとつ、分かったコト。
    私は、クリスチャンにはなれない。

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    2011年06月26日
  • 新約聖書 福音書

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    いわゆる新約聖書の福音書。

    聖書には、福音書の他にも旧約聖書や黙示録・~への手紙などがあるが、現在のキリスト教の基本は福音書であす。
    この福音書では、キリストが生まれてから死ぬまでを4人の人が語っている。それぞれ微妙に異なっていて面白いです。

    口語訳でとてもわかりやすく書かれており、キリストの教えが一番よくわかる。

    私は、キリスト教徒ではないが、キリスト教の良い部分を積極的に取り入れるため読んでいる。
    精神的に安定した生活を送るために学ぶことが多いです。

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    2010年04月07日
  • 新約聖書 福音書

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    福音書。
    新約聖書中にある4つの福音書。

    多くは日本聖書教会発行の、新共同訳という訳のものが聖書のメインとなっている。

    しかし、これは「個人」が訳した福音書なのである。

    また、訳の仕方…というか表記の仕方が独特で、適時解釈を読みやすいように、流れが切れないように挿入し、より親しみやすいように試みが行われている。

    また、新約聖書の解説などの付録もよい。

    これと、新共同訳の聖書を合わせて読むと奥が深くなるかも。

    ただ…イエスが話すたとえ話とか意味がわからないものがある(それはこの本に限らず)ので、聖書は勉強書が必要だなぁと思っている。

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    2009年10月04日