廣橋猛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「がんになったら嫌だな、できればなりたくない」と思っていたが、今は2人に1人ががんになると言われている時代。では、がんとはどんな病気なのだろうと考えたとき、著者が書いていた「体力がなくなっていく病気」という言葉が、とても腑に落ちた。
医療用麻薬や緩和ケア病棟という言葉は知っていたが、詳しいことまでは知らなかった。特に緩和ケアは、治療ができなくなったときの「最後の砦」のようなものだと思っていたが、全く違っていた。
痛みだけではなく、自分の悩みや困りごとにも寄り添ってくれる、とても頼れる場所なのだと知った。
もし自分ががんになったら、治療と並行して緩和ケアも利用したいと思った。
また、今はインターネットで何でも調べられるが、自分で見つけた情報が本当に正しいのかを正確に判断するのは難しい。特に、自分が一生懸命調べて見つけた情報ほど、「これが正しい」と信じてしまうこともある。
この本で紹介されていたHPを参考にして、がんについては調べたいと思う。
今後、自分ががんになることがなければ、この知識を使う機会はないかもしれない。それでも、これからどうなるかは分からない。がんについて知ることは、決して無駄ではなく、知識として持っていて損はないと思わせてくれた一冊だった。 -
Posted by ブクログ
私自身が高校生の時に、祖父の肺がんが再発して終末期を迎えるとき、この本を読んでいたら祖父もストレスなく最後の時を過ごせたのかなーと少し後悔の念がわいた。
息苦しさや痛みにはうちわを仰ぐことが患者にとって痛みを紛らわせることなんていうのはこの本を読んでいなかったらわからなかった。世間一般的にはモルヒネは、最強の麻薬でそれを使ったら中毒性があるという固定概念があるが、正しく使えさえすれば患者にとってもとてもストレスフリーになる薬なんだなと思った。近年アメリカではオキシコンチンの麻薬中毒でなくなる人が増えている。それも、アメリカでは痛みに耐えるということをしないために、終末期を迎えるような病気でもないのに医師はオキシコンチン系の麻薬をすぐにだす、それに輪をかけて患者も乱用する。退院後には、乱用の結果、中毒になり、病院外でイリーガルに販売している(完全なるオキシコンチンではなく)合成薬を簡単に手に入れ常用し、中毒死するケースが社会問題になっている。もっと、医者が麻薬に対して敏感になり適切な処方を勉強し、患者にも麻薬がもたらす人間の最後を知らなければいけないと思った。もちろん、終末期の緩和ケアには使用することには大賛成だが、麻薬に関しては時と場合を見なければいけないと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【書評】大切な人の最期に、私達がしてあげられること『素敵なご臨終』
大切な人の最期の時、あなたに何ができますか?
大事なのは、その時が来る前に私達が出来る事と正しい知識を「知る」ことである。
家族や友人は、患者のことを最もよく知る理解者である。
痛みや苦しみを緩和する役割は、おそらく医師よりも家族や友人なのである。
だからこそ医療素人の我々が「患者の状態を正しく理解する」ことが大事なのだ。
また「モルヒネ」という薬をどのような薬であるか説明できるだろうか。
名前だけ見て「危険!」と判断する方は非常に多いのではないか。
実際はモルヒネを使うことで、海外旅行に行くこともできるし、仕事をすることもできるようになる。
正しい知識を身に着け、患者の幸福度を上げることが、患者の苦痛緩和に繋がるのではないか。
人には必ず死が訪れる。
その時ほとんどの人が「幸せだった」と思えるような最期を迎えてほしいと思うだろう。
最後に「全ての人に役立つように」との記載もあるように、本書には廣橋氏の優しさと、熱い思いが詰まっている。